アーム・ホールディングス(ARM)の株価が、9月11日の米国市場で大きく上昇し注目を集めています。モルガン・スタンレーのアナリスト、リー・シンプソン氏が同社に対する強気の見解を示し、目標株価を175ドルに設定したことが背景にあります。この価格は10日の終値127.22ドルから約38%の上昇の余地があることを意味します。アームは、AIや新世代のスマートフォンにおけるチップ技術で圧倒的な存在感を示しており、今後の成長が期待されています。
モルガン・スタンレーの強気予測と市場の反応
シンプソン氏は、アームの格付けを「オーバーウェイト」とし、同社を「最優先銘柄」と位置づけました。この評価は、同社のチップ技術がAIやスマートフォン市場で重要な役割を果たすと見込まれているためです。
特にアップル(AAPL)のiPhone 16に搭載予定とされる次世代チップ、A18プロセッサが、アームのv9アーキテクチャを基盤としている点が注目されます。シンプソン氏は、11日付の調査メモで「iPhone 16の発表に伴い、アームはエッジAI分野において依然として当社のお気に入り銘柄だ」と強調しています。
ナスダック100種指数でのトップパフォーマンスを記録
アームの米国預託証券(ADR)は、このニュースを受けて10.3%上昇し、140.32ドルとなりました。年初来で87%も上昇しており、11日のナスダック100種指数(NDX)で最高のパフォーマンスを記録しました。
今後の展望:AIとエッジコンピューティングの未来
アームは今後、エッジAIの進展とともにさらなる成長が期待されています。AIの需要が高まる中、同社のv9アーキテクチャはその中心的な役割を果たす可能性があります。特に、アップルの最新製品への採用が市場に与えるインパクトは大きく、シンプソン氏が目標株価を175ドルに設定した理由もここにあります。
これからのテクノロジー市場では、AIやスマートフォンなどの成長分野に対応した企業のパフォーマンスが重要です。アームはその最前線に立ち続けており、今後も投資家の注目を集めると予想されます。
*過去記事「アーム株価15.7%急落!今が買い時?ウォール街の見解」