デル・テクノロジーズ(DELL)が、S&P 500指数に再編入されるニュースを受け、9月9日の米国市場で上昇しました。ウォール街のアナリストたちは、さらなる株価上昇を予測しています。
デルの株価、S&P 500再編入で急上昇
デルの株価は、S&P 500への再編入が発表されたことで、一時4.6%の上昇を見せ、106.65ドルに達しました。S&P 500への編入は9月23日の取引開始前に行われることなり、これにより、デルは2013年の株式非公開化以来の同指数復帰を果たすことになります。
過去1年で48%の株価上昇を記録しているデルですが、特に注目されているのはAIサーバーに対する需要の増加です。同社はAI技術を支えるインフラとして、サーバー販売でその地位を固めており、今後もさらなる成長が期待されています。
株価下落にも関わらず、アナリストは強気
一方でデルの株価は過去3か月で20%下落と最近はさえませんが、ウォール街のアナリストたちは今後の上昇を楽観視しています。シティグループのアナリストは「汎用インフラ需要の回復や2025年までのPCリフレッシュサイクル、そしてAIの勢いを考慮すると、デルの株価はさらなる上昇余地がある」と述べ、デルの格付けを「買い」と評価しました。目標株価は160ドルと、106ドルあまりの現在の株価から51%の上昇余地ありと見ています。
AIサーバーがカギ:エバコアの見解
エバコアのアナリスト、アミット・ダリャナニ氏は、デルのAIサーバー販売に対する懸念に触れ、利益率に対する逆風があるものの、深刻な問題ではないとの見方を示しました。デルのインフラストラクチャ・ソリューション・グループ(ISG)は、AIサーバーの需要を背景に成長が見込まれており、特にクラウドプロバイダー(CSP)、政府機関、企業レベルでのAI導入から利益を得る立場にあるとしています。
ダリャナニ氏もまた、デル株を「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を140ドルに設定しました。
デル株価の今後の見通し:AIとインフラ需要が成長の原動力
デル・テクノロジーズは、AIサーバーに対する需要増加や、今後のPCリフレッシュサイクルが予想される中で、株価上昇の可能性を秘めています。また、S&P 500に再編入されたことで、今後はより多くの投資家の注目を集めることが予想されます。
AI技術の普及が加速する中、デルはその波に乗ってさらなる成長を遂げる可能性が高いと見られています。
*過去記事 デル・テクノロジーズ DELL