8月の最後の木曜日である29日、米国株式市場はまちまちの展開となり、特に以下の銘柄に注目が集まりました。
エヌビディア (NVDA)
- 株価変動: -6.38%
- 詳細: エヌビディアは第2四半期の調整後利益が1株当たり68セントとなり、ウォール街の予想である65セントを上回りました。売上高も300億ドルと前年から倍増し、予想の287億ドルを超える好結果を報告しました。しかし、粗利益率は前年同期の70.1%から75.1%に上昇したものの、第1四半期の78.4%からは低下しました。同社は第3四半期の売上予測を325億ドルと発表し、コンセンサス予想の317億ドルを上回る見通しを示しています。さらに、第4四半期には「Blackwell」チップの生産を拡大し、数十億ドルの収益を見込んでいます。取締役会は500億ドルの追加自社株買い戻しも承認しましたが、市場の期待値とのギャップから株価は6.38%下落しました。
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クラウドストライク・ホールディングス (CRWD)
- 株価変動: +2.83%
- 詳細: サイバーセキュリティ企業のクラウドストライクは、第2四半期の収益と売上高がウォール街の予想を上回る好調な結果を報告しました。四半期終了の2週間前に数百万の顧客コンピューターがクラッシュするシステム障害が発生したものの、その影響を最小限に抑え、業績を維持しました。しかし、同社はこの障害を受けて2025年度の業績見通しを下方修正し、今後の四半期でサブスクリプション収益がそれぞれ3,000万ドル減少する見通しを示しました。それにも関わらず、投資家は同社の迅速な対応と長期的な成長性を評価し、株価は2.83%上昇しました。
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アファーム・ホールディングス (AFRM)
- 株価変動: +31.92%
- 詳細: 「後払い」サービスを提供するアファームは、第4四半期に6億5,920万ドルの売上を計上し、予想を大幅に上回る結果となりました。損失も予想を下回り、経営効率の改善が見られました。同社はまた、2025年第4四半期にGAAPベースの営業利益黒字化を達成するとの強気な見通しを示し、市場から高い評価を受けました。これらのポジティブな要素が相まって、株価は31.92%と大幅に上昇しました。
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ニュータニックス (NTNX)
- 株価変動: +20%
- 詳細: クラウドコンピューティング企業のニュータニックスは、第4四半期の調整後利益が1株当たり27セント、売上高が5億4,800万ドルとなり、アナリスト予想の1株当たり20セント、売上高5億3,700万ドルを上回る結果を発表しました。堅調な業績と明るい今後の見通しが投資家心理を刺激し、株価は20%急騰しました。
オクタ (OKTA)
- 株価変動: -17.64%
- 詳細: セキュリティソフトウェア企業のオクタは、第2四半期の売上が予想を上回ったものの、今後のガイダンスが混合的であったため、株価は17.64%下落しました。同社は「厳しいマクロ環境」と昨年10月に発生したセキュリティインシデントの潜在的な影響を考慮し、保守的な見通しを提示しました。これにより投資家の懸念が高まり、株価下落につながりました。
ピュア・ストレージ (PSTG)
- 株価変動: -16%
- 詳細: データストレージ企業のピュア・ストレージは、第2四半期に利益を計上し、サブスクリプションサービスの売上が前年同期比25%増の3億6,120万ドルと堅調に推移しました。しかし、市場全体の不透明感や将来の成長性に対する懸念から、株価は16%下落しました。
スーパー・マイクロ・コンピューター (SMCI)
- 株価変動: +1.2%
- 詳細: サーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューターは、10-K報告書の提出延期を発表したことにより、投資家の不安を招き28日に株価が19%急落しました。しかし、29日の取引で1.2%上昇し、多少の回復を見せました。8月全体で見ると、同社の株価は37%下落しており、2010年8月以来最悪の月間下落率となる見通しです。
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ドル・ジェネラル (DG)
- 株価変動: -32%
- 詳細: ディスカウント小売業のドル・ジェネラルは、第2四半期の収益と売上高がウォール街の予想を下回り、通期の業績見通しも大幅に下方修正しました。これらのネガティブな指標により、株価は32%と大幅に下落しました。同業のダラー・ツリーも影響を受け、株価が10%下落しました。
ベスト・バイ (BBY)
- 株価変動: +14%
- 詳細: 家電量販店のベスト・バイは、第2四半期の調整後利益が1株当たり1.34ドルとなり、アナリスト予測の1.16ドルを上回る好結果を報告しました。同社は2025年度の売上予測も引き上げ、業績改善への期待感から株価は14%上昇しました。
*過去記事 株価変動