パランティア・テクノロジーズ （PLTR）の株価は、今年大きく上昇していますが、ノースランド証券のアナリストであるマイケル・ラティモア氏は、投資家に対して株価が一時的に下がるのを待ってから購入するように勧めています。
株価の現状と予測
8月22日にパランティアのカバレッジを開始したラティモア氏は、株式に対して「マーケット・パフォーマンス」の評価を付け、35ドルの目標株価を設定しました。この価格は、22日の終値から10%の上昇を示唆しています。
ラティモア氏はメモの中で、パランティアは「急速に成長する多様な企業向けAI市場」への優れた投資方法であると述べています。また、同社の株価が今後12ヶ月間で予想収益の22倍で取引されると予測しており、その場合、株価は目標価格の35ドルに達する可能性があります。
株価の最近の動向と好調な業績
22日のパランティアの株価は1.87%下落し、31.93ドルとなりましたが、今年に入ってから86%、過去1年では126%もの上昇を記録しています。
8月初めには、パランティアが6月期の好調な財務結果を発表し、さらに今期の収益見通しも明るい内容であったことが株価上昇に繋がりました。また、パランティアとマイクロソフト（MSFT）が技術提携を発表し、両社は「米国の国防および情報機関に、最も洗練された安全なクラウド、AI、分析能力の一部を提供する」計画を示しました。この発表は、企業向けAI市場でのパランティアの位置付けをさらに強固にしました。
アナリストの見解と投資戦略
パランティアに対するアナリストの意見は、依然として割れています。ファクトセットの調査によると、24人のアナリストのうち9人が「買い」、7人が「保留」、7人が「売り」と評価しています。
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブ氏は、この株式を「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を38ドルと設定しています。同氏は、8月5日に発表された決算報告を受けて、「同社は金融街から多くの懐疑的な見方をされてきたが、これは同社の製品に対する利用事例が増えるにつれ、企業規模の生成AIソリューションに対する需要が業界全体で高まっていることを示す、拡大するパートナーエコシステムを証明する四半期であった」と述べています。
まとめ
パランティアは、急速に成長するAI市場において注目すべき企業の一つです。株価は大幅に上昇しており、今後も成長が期待されますが、投資家は慎重にタイミングを見計らって投資することが推奨されます。アナリストの意見が割れていることから、個々の投資戦略に合わせた判断が求められます。
＊過去記事はこちら パランティア PLTR