8月28日に迫るエヌビディア（NVDA）の第2四半期の決算報告を前に、同社の株価が再び上昇しています。21日の終値は128.50ドルで1%上昇しました。この上昇により、前日に2.1%下落した際の懸念をほぼ払拭したと見られます。
エヌビディアの成長を支えるAIインフラの強化
エヌビディアはこれまでもアナリストの予想を上回る業績を発表してきましたが、今回もその期待が高まっています。レイモンド・ジェームズのアナリスト、スリニ・パジュリ氏は、エヌビディアの次の四半期の売上高が300億ドルに達すると予測し、株式の「買い」評価を維持しています。
パジュリ氏は、「ブラックウェル・チップの出荷遅延に関する報道があったものの、AIインフラ構築の需要は依然として強く、エヌビディアの業績は好調に推移すると見ている」と述べています。このAIインフラ需要の強さが、エヌビディアの売上見通しを支えていると言えます。
売上見通しに注目集まる
さらに、シュティフェルのアナリスト、ルーベン・ロイ氏も、エヌビディアの10月四半期の売上が市場のコンセンサス予想を上回ると予測しています。ロイ氏は、「サプライチェーンのフィードバックが年末まで好調を維持すると見込まれるため、エヌビディアの10月四半期の売上見通しは315億ドルを若干上回るだろう」と述べ、目標株価を165ドルに設定しました。
まとめ
エヌビディアの株価は、来週の決算報告を前にして上昇傾向にあります。設計上の欠陥による次世代ブラックウェル・チップの出荷遅延が報道されたものの、市場は依然として同社の成長力に期待を寄せています。AIインフラ需要の強さが、エヌビディアの今後の業績を支える重要な要素となり、決算報告後の株価動向にも注目が集まります。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA