医療専門家向けのオンライン・プラットフォームを提供するドクシミティ（DOCS）は、最新の四半期決算で予想を上回る業績を発表し、株価が急上昇しました。2025年第1四半期の売上高は1億2700万ドル、調整後一株当たり利益は28セントを記録し、ファクトセットが調査したアナリストのコンセンサス予想である売上高1億2000万ドル、一株当たり利益22セントを大きく上回りました。
株価の急上昇
8月8日の決算発表後、ドクシミティの株価は9日の市場開始時に36％上昇し、34.80ドルとなりました。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによれば、現在の上昇率が続けば、1日の上昇率としては過去最大となる見込みです。
業績の好調とガイダンスの引き上げ
好調な業績を背景に、ドクシミティは2025会計年度の売上高ガイダンスを引き上げました。従来のガイダンスでは5億600万ドル〜5億1800万ドルの範囲でしたが、現在では5億1400万ドル〜5億2300万ドルを見込んでいます。
ドクシミティの提供するサービス
ドクシミティは、医療専門家向けにニュース、遠隔医療ツール、症例コラボレーションを提供するオンラインプラットフォームを運営しています。また、モバイルアプリを通じて医療専門家が患者と安全にビデオ通話やテキストメッセージでコミュニケーションを取ることができる機能も提供しています。
生成AIの採用と技術革新
ドクシミティは生成AIをいち早く採用し、ChatGPTの登場からわずか3ヶ月後に自社のDoximityGPTを立ち上げました。CEO兼共同創業者のジェフ・タングニー氏は、「記録的な四半期において、デイリーアクティブユーザーが最も伸び、ハイブリッドなモバイル医療業務に最適なアプリであることが証明された」と述べています。
アナリストの評価と目標株価
ニーダムのアナリストであるスコット・バーグ氏は、この決算を受けてドクシミティの格付けを「買い」に格上げし、目標株価を38ドルと設定しました。バーグ氏は、「売上の見通しが改善され、マージンが持続的に改善され、妥当なバリュエーションを持っている」と評価しています。
まとめ
ドクシミティは医療専門家向けのオンライン・プラットフォームとして、最新四半期で予想を上回る業績を達成し、株価が急上昇しました。同社の提供するサービスと技術革新は、医療業界における重要な役割を果たしており、今後も成長が期待されます。最新のガイダンス引き上げやアナリストの高評価を受け、投資家にとって注目の銘柄となっています。