ユニティ・ソフトウェア(U)は、最新の四半期決算で売上高が16%減少したものの、アナリストの予想を上回る業績を発表しました。アプリ収益化のためのソフトウェアを製造する同社は、前経営陣が開発者の怒りをかった後、新しいリーダーシップの下で大きな変革を遂げています。
売上高と収益の詳細
8月8日に発表した第2四半期決算において全体の売上高は4億4900万ドルに達し、アナリストの予想(4億3800万ドル)を上回りました。また、「戦略的ポートフォリオ」からの売上は4億2600万ドルで、前年同期比6%減少したものの、会社予想の4億2500万ドルを上回りました。
新CEOのコメント
ユニティの新しい最高経営責任者(CEO)であるマット・ブロンバーグ氏は、株主への書簡の中で次のように述べています。
「モバイル広告は約1500億ドルのビジネスチャンスであり、短期間では勝敗が決まらない市場です。顧客はこの領域で強固な競争を望んでおり、我々はその課題に応えるため、製品革新のペースを上げていくつもりです。」
通期見通しの下方修正
ユニティは第2四半期に予想以上の売上を上げたにもかかわらず、通期の見通しを下方修正しました。経営陣は現在、戦略的ポートフォリオからの売上を16.8億ドル〜16.9億ドルと予想しており、以前の予想(17.6億ドル〜18.0億ドル)から下方修正しています。
「このガイダンスの引き下げは、基本的な製品強化への投資が持続的な業績向上に結びつくには時間がかかると見ているグロウ・ソリューションズ事業の回復に対する慎重な姿勢を表しています」と、ブロンバーグ氏は述べています。
利益と損失の詳細
ユニティは通期の調整後利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)の見通しも下方修正し、3億4000万ドル〜3億5000万ドルとしました。以前の目標は4億ドル〜4億2500万ドルでしたが、トップラインの見通しが低くなったことが、修正の主な要因です。
「私たちは、より規律ある実行によって、時間をかけて得られるより大きな効率性があると信じています」とブロンバーグ氏は述べています。
第2四半期の調整後EBITDAは1億1300万ドルで、前年の8800万ドルから増加しました。一方、純損失は1億2560万ドル(1株当たり32セント)で、前年同期の1億9220万ドル(51セント)を上回りました。
CFOの退任
ユニティはまた、ルイス・ヴィソソ最高財務責任者(CFO)の退任を発表しました。暫定的に最高経理責任者のマーク・バリスミス氏がCFOを務める予定です。
まとめ
ユニティ・ソフトウェア・は、変革の真っ只中にありながらも、予想を上回る業績を達成しました。しかし、通期見通しの下方修正とCFOの退任など、課題も残されています。今後の動向にも注目が集まります。