パランティアの第2四半期決算が示す驚異の成長とAI戦略

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の第2四半期決算が8月5日に発表され、売上高は6億7800万ドルと前年同期比27%増加し、コンセンサス予想の6億5300万ドルを上回りました。この結果、パランティアの株価は6日早朝の時間外取引で11%近く急騰しています。

アレックス・カープ最高経営責任者(CEO)は、「この日、数字を見て、ああ、その通りだと思った」と述べ、過去にはパランティアの戦略に対する疑問の声もあったことを認めましたが、今回の結果がその戦略の正当性を示すものとなりました。

商業部門の売上と政府関連事業の成長

同社の商業部門の売上は3億700万ドルで前年比33%増加し、ファクトセットのコンセンサス予想3億600万ドルをわずかに上回りました。特に米国の商業部門の売上は前年比55%増と大きな成長を遂げています。

政府関連事業も好調で、売上高は前年比23%増の3億7100万ドルとなり、アナリスト予想の3億4900万ドルを上回りました。ライアン・テイラー最高収益責任者(CRO)は、「エンタープライズ・ソフトウェアとAIソフトウェアを大規模に展開するのは容易ではないが、パランティアは20年の経験を活かし、本番環境で実際に展開している」と述べています。

アナリストの評価と今後の見通し

パランティアの第2四半期の成功は、アナリストの間でも評価が高まっています。ウェドブッシュ証券のダニエル・アイブス氏は、「この四半期は企業規模の生成AIソリューションに対する需要が高まっていることを証明するものだ」と評価しました。

一方、ウィリアム・ブレアのLouie DiPalma氏は、パランティアの格付けを「アンダーパフォーム」と評価し、「コンセンサスを上回ることはポジティブだが、コンセンサスの数字はかなり低い」と指摘しました。

パランティアの第3四半期の売上見通しは6億9700万ドル〜7億100万ドルで、アナリスト予想の6億8100万ドルを上回る見込みです。通期の売上見通しも27億4200万ドル〜27億5000万ドルに引き上げられました。特に米国商業事業の成長率は少なくとも47%と予測されています。

第2四半期の純利益と将来の展望

パランティアの第2四半期の純利益は1億3400万ドル(1株当たり6セント)で、前年同期の2800万ドル(1セント)から大幅に増加しました。調整後では1株当たり9セントとなり、アナリスト予想の8セントを上回りました。

カープCEOは、「利益の着実な増加は、当社のソフトウェアに対する旺盛な需要とその機能に対する理解を反映したもの」と述べています。

今後もパランティアは、AIソリューションの需要拡大に対応し、顧客にとって意味のある現実的な影響を与える方法でユニークな立ち位置を維持し続けることを目指しています。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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