最近、エヌビディア(NVIDIA)の株価は低迷していましたが、7月31日の米国市場で大きく上昇しています。エヌビディアの株価は午前の取引で11%上昇し、これは2月22日に記録した16.4%の上昇以来、1日のパフォーマンスとしては最高の記録となりました。
マイクロソフトの影響
エヌビディアの株価上昇の背景には、マイクロソフト(MSFT)の新年度の資本支出増加計画があります。マイクロソフトは人工知能(AI)インフラへの多額の投資を進めており、これがエヌビディアのグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の需要を押し上げると期待されています。
PHLX半導体指数の動向
PHLX半導体指数(SOX)も31日には5%以上上昇し、構成銘柄のほとんどがプラス圏に入りました。これは、7月初めの高値から約17%下落した30日のセッションからの反発を示しています。
アナリストの見解
メリアス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、「マイクロソフトが今年最大の顧客となることを期待している」と述べ、エヌビディアの投資家たちに安堵感を与えています。さらに、Azureクラウドコンピューティングの売上成長が新会計年度下半期に加速することが期待されています。
エバコアISIのアナリスト、マーク・リパシス氏も、マイクロソフトのAI投資がエヌビディア、ブロードコム(AVGO)、マーベル・テクノロジー(MRVL)の業績向上につながると予測しています。
半導体セクター全体の期待感
マイクロソフトのAIインフラへの投資は、半導体セクター全体にとってポジティブな影響を与えています。スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI)やマイクロン・テクノロジー(MU)など、他の半導体関連銘柄も上昇しています。
まとめ
エヌビディアの株価は、マイクロソフトの資本支出増加計画やAIインフラ投資の影響を受けて急上昇しています。この動きは、半導体セクター全体にとってもポジティブな兆候であり、今後の成長が期待されます。エヌビディアや他の半導体銘柄への投資は、今後も注目されます。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA