クラウドストライク・ホールディングス（CRWD）に朗報が届きました。同社のCEOであるジョージ・カーツ氏は、7月25日の夕方にLinkedInの投稿で、先週のWindowsセンサーによる世界的なIT障害から、97%のセンサーがオンラインに戻ったと報告しました。カーツ氏は、「まだ影響を受けている顧客の皆さん、完全な復旧を達成するまで私たちは休まないことをご理解ください」と述べ、「この障害によって混乱が生じたことを深くお詫びするとともに、影響を受けた皆さんに個人的にお詫び申し上げます」と付け加えました。
株価の動向
クラウドストライクの株価は、障害発生から25日の終値までに25.9%暴落していましたが、26日朝の取引では一時1.5%上昇し258ドルとなりました。
他のサイバーセキュリティ企業も影響を受けており、パロアルトネットワークス（PANW）やクラウドフレア（NET）、フォーティネット（FTNT）の株価も下落しました。ファクトセットによると、クラウドストライクの混乱の前日である7月18日以降、これらの企業は0.6%から2.6%下落しています。一方で、センチネルワン（S）は14.8%上昇しました。
アナリストの見解
アナリストたちは、今回の障害がクラウドストライクに長期的に大きな影響を与えるとは考えていません。ファクトセットによると、同社をカバーしている22人のアナリストのうち、「買い／オーバーウェイト」が14人、「ホールド」が6人、「売り／アンダーウェイト」が2人となっています。
キーバンクのアナリストであるエリック・ヒース氏は最近のメモで、「長期的には、顧客は引き続き統合を好み、最も広範でまとまりのあるプラットフォームを持つ最強のサイバーセキュリティ・ベンダーの1つとして、クラウドストライクを高く評価し続けるだろう」と述べています。同氏は「アウトパフォーム」の格付けを維持しつつも、目標株価を420ドルから300ドルに引き下げました。
まとめ
クラウドストライクは、今回の障害からの復旧に向けて迅速に対応しており、97%のセンサーがオンラインに復帰したことは大きな一歩です。カーツCEOの謝罪と顧客への約束は、同社が顧客を大切にし、完全な復旧に向けて全力を尽くす姿勢を示しています。株価の下落は一時的なものであり、アナリストたちも長期的な視点ではクラウドストライクの強さを評価しています。今後の動向に注目が集まります。
＊過去記事はこちら クラウドストライク CRWD