電気自動車メーカーであるテスラ（TSLA）の株価は、7月25日のプレマーケットで再び下落し、1.2%安の213.51ドルとなりました。
第2四半期決算の影響
テスラの株価が24日に12%も急落した主な要因は、第2四半期決算が投資家の期待に応えられなかったためです。テスラの一株当たり利益は52セントとなり、ウォール街が予想していた61セントを大きく下回りました。この決算報告を受け、いくつかのアナリストがテスラの格下げと目標株価の引き下げを行いました。
アナリストの見解
多くのアナリストは、車両価格の低下と成長への挑戦を懸念しています。しかし、パイパーのアナリストであるアレクサンダー・ポッター氏は第2四半期決算に関して懸念を示していません。同氏は、テスラが真の自動運転車の実現に近づいていると考えており、目標株価を205ドルから300ドルに引き上げ、「買い」と評価しています。
一方、25日には別の格下げが行われました。KGI証券のアナリストであるテリー・リー氏はテスラ株を「買い」から「売り」に格下げし、目標株価を210ドルから236ドルに引き上げました。
テスラ株の現状と見通し
テスラ株を担当する50人以上のアナリストのうち、46%が「買い」と評価しています。これは、S&P500構成銘柄の平均買い評価率である約55%を下回っています。また、テスラ株のアナリスト平均目標株価は約204ドルです。
25日を迎え、テスラ株は今年に入り約13%下落しています。これは、投資家にとって不安材料となっていますが、長期的な成長のポテンシャルを信じる声も少なくありません。
まとめ
テスラの第2四半期決算が投資家を失望させ、株価は大きく下落しました。しかし、一部のアナリストは長期的な視点からテスラの成長を楽観視しており、目標株価の引き上げを行っています。テスラ株の今後の動向に注目が集まります。
＊過去記事はこちら テスラ TSLA