AT&T(T)は7月24日の米国市場が始まる前に6月期決算を発表し、電話加入者純増数が2四半期連続で予想を上回る成果を報告しました。しかし、全体的な売上高は市場予想をわずかに下回る結果となりました。
主要業績ハイライト
- 後払い電話純増数:41万9000件(第1四半期:34万9000件、アナリスト予想:28万4800件)
- 解約率:0.7%(予想通り)
- AT&Tファイバー純増数:23万9000件(アナリスト予想:24万8600件、20万件を18四半期連続で超過)
- 売上高:298億ドル(前年同期比0.4%減、アナリスト予想:299億8000万ドル)
- 調整後の1株当たり利益:57セント(前年同期比9.5%減、アナリスト予想と一致)
- フリー・キャッシュ・フロー:46億ドル(前年同期より4億ドル増、予想:40億ドル)
業績ガイダンス
AT&Tは通期の業績ガイダンスを維持しており、以下の見込みを発表しています。
- 調整後利益:1株当たり2.15ドル〜2.25ドル
- ワイヤレス・サービス収入:3%台の成長
- ブロードバンド収入:7%以上の成長
- 調整後金利・税金・減価償却前利益(EBITDA):3%台の成長
また、設備投資額は210億ドル〜220億ドル、フリーキャッシュフローは170億ドル〜180億ドルを見込んでいます。2025年末までには、光ファイバーが敷設された消費者・企業拠点が3000万カ所を突破する見込みです。
CEOのコメント
AT&Tのジョン・スタンキー最高経営責任者(CEO)は、声明で以下のように述べています。
「過去4年間、当社は一貫した好業績を達成し、AT&Tの地位を再構築してきました。AT&Tは、コンバージド・コネクティビティにおいて業界をリードしています。現在、AT&Tファイバーの10世帯のうち4世帯近くがAT&Tワイヤレスも選択しています。」
株価の動向
AT&Tの株価は7月24日の市場で高騰、終値は5.22%高の19.16ドルでした。今年に入っての株価上昇率は14.15%、過去1年での上昇率は28.6%に達しています。
競合他社の状況
- ベライゾン(VZ):今年5%、過去1年で15.5%上昇。
- Tモバイル(TMUS):今年10.3%、過去1年で25.4%上昇。第2四半期決算は7月31日に発表予定。
まとめ
AT&Tは、電話加入者純増数の好調な増加と堅調なフリーキャッシュフローの結果を報告し、今後の成長見込みを示しています。これにより、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。今後も引き続きAT&Tの動向に注目が必要です。