インテル(INTC)の株価が7月12日に5%上昇し、35ドルに達しました。これは、同社の最高技術責任者(CTO)であるグレッグ・ラベンダー氏が、インテルのソフトウェア売上高が10億ドルに達する勢いであると述べたことを受けてのことです。ラベンダー氏は、この目標が2027年末か、それよりも早く達成できる見込みだと語りました。
ソフトウェア売上高の目標
ロイター通信によると、ラベンダー氏はインテルのソフトウェア部門に関して、売上高を10億ドルにするという野心的な目標を掲げています。インテルはこれまでハードウェアに注力してきましたが、ソフトウェアの重要性もますます増しており、この目標達成がインテルの成長を後押しすることが期待されています。
AIチップの需要増加
ラベンダー氏はさらに、インテルのガウディ3チップに対する「多くの需要」があると述べました。これは、インテルがAI技術の分野での競争力を強化し、市場での地位を確立するための重要なステップです。AI技術は今後数年間で急速に拡大する見込みであり、インテルがこの分野でリーダーシップを取ることは、投資家にとって非常にポジティブなニュースです。
市場全体の動向
インテルの株価上昇は、ダウ・ジョーンズ工業平均指数(DJIA)の構成銘柄の中で最大の上昇率となりました。インテル株は今年に入って31%下落していましたが、AIチップ・プロジェクトからの好結果を期待する投資家にとって、今回の上昇は歓迎すべきニュースです。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、インテル株は今月16%上昇しており、2023年12月以来の月間上昇率を記録する勢いです。
まとめ
インテルの株価上昇は、CTOのグレッグ・ラベンダー氏の楽観的な見通しと、AIチップの需要増加によるものです。ソフトウェア売上高10億ドルという目標の達成や、ガウディ3チップの需要がインテルの成長を支えるものとなります。投資家にとって、このようなポジティブなニュースは、インテル株を再評価するきっかけとなりそうです。
*過去記事「AMD vs インテル vs クアルコム vs エヌビディア: AI PC戦争の行方【Computex 2024】」