アップル(AAPL)の株価は7月11日、市場全体の下落の勢いを受けて2.3%安となりましたが、ウォール街のコンセンサス予想を18%も上回る新しい目標株価がアナリストによって発表されました。
アナリストの見解:目標株価引き上げの背景
BofA証券のアナリスト、ワムシ・モハン氏は11日、アップルの目標株価を230ドルから256ドルに引き上げました。これは、10日の終値232.98ドルに対して10%の上昇余地があることを意味します。
モハン氏の楽観的な見解の背景には、次のような要因があります:
- 生成AI機能の導入:顧客のアップグレード意向を後押しする生成AI機能が新しいiPhoneに導入されること。
- iPhoneのアップグレードサイクル:インストールベースの長期化により、複数年にわたる形式のiPhoneのアップグレードサイクルが期待されること。
今後の展望:iPhoneとAIの影響
6月のWorldwide Developers Conferenceで、アップルはiPhone向けの生成AIアップデートを発表しました。これにより、旧モデルのiPhoneユーザーが新機能にアクセスできないため、iPhoneのアップグレード需要が高まると予想されています。
ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏も275ドルの目標株価を設定し、格付けを「アウトパフォーム」としています。同氏は、iPhone 16のAI駆動のアップグレードが世界的にペントアップ需要を引き起こし、アップルの未来を明るくすると信じています。
まとめ
アップルの株価は今年に入ってから18%上昇していますが、投資家はAIアップデートを待っているため、2024年前半は株価が停滞する可能性があります。しかし、ウォール街のアナリストたちはiPhoneのアップグレードに対する楽観論を持っており、これは今後の株価上昇の鍵となるでしょう。
iPhoneの販売台数も今後の消費者需要に依存しており、2024年には一時的な減少が予想されますが、2025年には回復が見込まれています。アップルの株価の未来は依然として明るいと考えられます。
*過去記事はこちら アップル AAPL