テスラ(TSLA)は7月10日、ギリギリのところで11連騰を達成しました。株価は朝方下落しましたが、その後回復し、終値は0.35%高の263.26ドルでした。
テスラ株の動向とウォール街の反応
テスラ株は11日連続で上昇し、その間に44%上昇しました。これは、予想を上回る納入実績、蓄電池製品の売上増加、そして8月8日に開催されるロボットタクシー・イベントへの楽観的な見方が後押しとなった結果です。
ウォール街のアナリストたちもテスラ株の上昇に貢献しました。7月2日の納入実績発表以来、少なくとも8回目標株価を引き上げており、平均引き上げ幅は約45ドルです。ゴールドマン・サックスのアナリスト、マーク・デラニー氏は、テスラ株の目標株価を175ドルから248ドルに引き上げ、「ホールド」の格付けを維持しました。目標株価の引き上げは通常、株価を押し上げる効果があります。
テスラの市場シェアと競争状況
一方で、データプロバイダーであるコックス・オートモーティブによると、テスラの米国市場における電気自動車(EV)の市場シェアが初めて50%を下回ったというニュースもありました。この50%という数字は心理的な意味を持つかもしれませんが、実際の影響は限定的です。テスラは依然として米国で最大のEV販売台数を誇っています。第1四半期には約14万台のEVを販売し、市場の約52%を占めました。第2位はフォード・モーター(F)で、同期間中に2万台のEVを販売しています。
テスラの欧州と中国におけるEV販売シェアは、それぞれ約20%と10%です。これらの市場でのシェアは米国ほど高くはないものの、世界的なEV市場でのプレゼンスを示しています。
テスラ株の今後の展望
10日の取引後で、今年に入ってからの上昇率は5.95%に達しました。今後の動向についても、蓄電池製品の売上やロボットタクシーの進展など、注目すべき要素が多く、テスラの成長に期待が寄せられています。
*過去記事はこちら テスラ TSLA