アマゾン(AMZN)は、6月26日に時価総額2兆ドルを突破しました。同日の取引では株価が3.9%上昇し、193.61ドルで取引を終了しました。アマゾンの時価総額は2兆150億ドルに達し、株価は史上最高値に迫る位置にあります。
アマゾン株の最近のパフォーマンス
アマゾン株は6月に入ってから9%上昇し、今年に入ってからは27%、過去1年では50%の上昇を記録しています。これにより、アマゾン株の今月の動きは2月以来最高の月となる勢いを見せています。特に、生成AIに関連する企業への投資家の関心が高まっている中、アマゾンを含む大手ハイテク企業が市場を支配しています。
主要ハイテク企業の時価総額ランキング
アマゾンに続く米国企業の時価総額ランキングでは、以下の企業が上位に位置しています。
- マイクロソフト(MSFT): 3兆3600億ドル
- アップル(AAPL): 3兆2700億ドル
- エヌビディア(NVDA): 3兆1090億ドル
- アルファベット(GOOGL): 2兆2810億ドル
これらのハイテク企業の継続的な台頭により、ナスダック総合株価指数は今年18%、S&P500指数も15%上昇しています。
投資家の懸念と市場の未来
多くの投資家は、ハイテク株のバリュエーションが急騰する中で、調整局面が訪れるのではないかという懸念を抱いています。特に、テクノロジー株と通信サービス株の組み合わせがS&P500の時価総額のほぼ半分を占めていることから、株式市場がハイテク株に依存しすぎていると指摘する声もあります。
「大手ハイテク株の多くは素晴らしい企業だが、素晴らしい企業であっても非現実的なバリュエーションを持つことがある」との意見も聞かれます。
まとめと今後の投資戦略
アマゾンの時価総額2兆ドル達成は、生成AIやクラウドコンピューティングなどの先進技術への投資が実を結んだ結果です。しかし、ハイテク株全体のバリュエーションが高まる中で、今後の投資戦略には慎重なアプローチが求められます。市場の調整局面に備え、多角的な投資ポートフォリオを組むことが重要です。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN