デル・テクノロジーズ(DELL)、アポロ・グローバル・マネジメント(APO)、コインベース・グローバル(COIN)、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、ワークデイ(WDAY)などが、KKR(KKR)、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)、ゴーダディ(GDDY)に続いてS&P500に加わる可能性がある銘柄として取り沙汰されています。
デルとアポロの動向
サーバーとパソコンのメーカーであるデルは、S&P500に入っていない時価総額で最大の米国企業となりました。デルの時価総額は約930億ドルに達しており、大手オルタナティブ資産運用会社であるアポロは640億ドルで2位となっています。
800億ドルを超える企業の追加予定
時価総額が800億ドル以上のKKRとクラウドストライクはゴーダディと共に6月24日の取引開始前にS&P500に追加されることが、6月7日に発表されました。れまでKKRとクラウドストライクは、S&P500指数に採用されていない時価総額第2位と第3位の米国企業でした。
S&P500に採用される企業の条件
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、指数に採用されていない大企業を追加する際、いくつかの基準を設けています。対象となるのは米国企業のみで、一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づき4四半期にわたり利益を計上していること、また直近の四半期においてGAAPベースで利益を計上していることが条件となります。
注目の企業
S&P500に追加される可能性がある企業には、上記5社の他に、スノーフレーク(SNOW)、ドアダッシュ(DASH)、アレス・マネージメント(ARES)、トレードデスク(TTD)などがあります。いずれも時価総額は400億ドル以上であり、S&P500の構成銘柄になるための最低条件である127億ドルを大きく上回っています。
市場の反応と影響
S&P500指数に採用されることは名誉なことであり、採用されることでインデックス・ファンドによる購入により株価が上昇することがあります。実際、6月10日の終値は、KKRが11%高の108.95ドル、クラウドストライクが7.3%高の374.57ドル、ゴーダディは1.9%高の142.04ドルとなりました。投資家は、今月末にS&P500種株価指数に採用される銘柄を、株価指数に連動するファンドが取得する前に買っている可能性があります。KKRもクラウドストライクも、7日のニュース以前はS&P 400 MidCap インデックスにも含まれていませんでした。