マーベル・テクノロジー (MRVL) の株価は、最新の第1四半期決算発表後、5月30日のアフターマーケットで4.4%安の73.5ドルとなりました。決算内容が市場予想を上回ったにもかかわらず、投資家の反応は冷ややかでした。
第1四半期の売上高と利益
マーベル・テクノロジーの第1四半期の売上高は11.6億ドルとなり、前年同期比で12%の減少となりましたが、これは会社予想およびファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想(11.5億ドル)をわずかに上回る結果でした。調整後の1株当たり利益は24セントで、会社予想を1セント上回り、コンセンサス予想とほぼ同じ水準となりました。また、調整後の売上総利益率は62.4%で、会社予想の62%〜63%の範囲内に収まりました。
AI関連アプリケーションの需要増加
マーベルによると、当四半期ではAI関連アプリケーションからの「予想を上回る強い需要」が見られました。特にデータセンター部門の売上高は前年同期比87%増と大幅に伸びています。
7月期の見通し
7月期については、売上高がコンセンサス予想の12.2億ドルをわずかに上回る12.5億ドル、調整後の1株当たり利益はコンセンサス予想を1セント上回る29セントになるとの見通しが示されています。
CEOのコメント
マーベル・テクノロジーのマット・マーフィー最高経営責任者(CEO)は声明で、次のように述べています。「データセンターの継続的な成長と、企業向けネットワーキングおよび通信事業者向けインフラストラクチャの回復の始まりにより、今年度下半期は好調に推移すると見ている。」
投資家への影響
今回の決算発表は、マーベル・テクノロジーの強力なAI関連需要とデータセンター事業の成長を示していますが、株価の反応は予想外のものでした。投資家は短期的な市場の動向を注意深く見守る必要があります。