ネットフリックス（NFLX）は5月15日、広告付きストリーミング・プランの需要が急速に増加していることを発表しました。この戦略は、広告主や視聴者をケーブルテレビから引き付けることに成功しており、業界の新たなトレンドを形成しています。
広告付きプランの顕著な増加
ネットフリックスは、その広告付きプランが世界中で4000万人の月間アクティブユーザーに達したと報告しました。これは、1年前の500万人から大幅に増加しており、特に価格が月額6.99ドルと他のプランと比べて手頃であることが、多くのユーザーを惹きつけています。
広告主との強化された関係
ネットフリックスは広告技術の内製化に向けて動き、広告主に新しい購入方法と効果測定の手法を提供する計画を進めています。同社は2022年、ストリーミング・プラットフォームの広告支援プランの構築をサポートするパートナーとしてマイクロソフトを選んだと発表していますが、新たにトレードデスク（TTD）、アルファベット（GOOGL）のDisplay & Video 360、マグナイト（MGNI）といった大手企業をパートナーとして迎え入れることを発表しました。
スポーツコンテンツの拡大
また、ネットフリックスはスポーツコンテンツの増強にも力を入れており、クリスマスにはNFLの試合を生中継する予定です。この取り組みは、視聴者のエンゲージメントを大幅に高めることが期待されています。
アナリストの評価
エバコアISIのアナリストは、ネットフリックスの広告計画は、今年末までにアクティブ視聴者数が5,000万人を突破する「明らかな道筋をたどっている」と述べています。これは、このプラットフォームにとって「真のスケール」を意味する、とアナリストは指摘しており、以下のように述べています。
「昨年来の広告主との話し合いによると、ネットフリックスのフリークエンシーがすでに非常に高く、信頼できるブランドとグローバルなリーチを考えると、ネットフリックスが5,000万人の閾値を超えたときこそ、ブランド広告主のマーケティング予算の重要な一部（ほぼマストバイ）になる」
まとめ
ネットフリックスの戦略的な動きは、ストリーミングサービス業界における新たなマイルストーンを築いています。広告付きプランの急速な成長と、新たなパートナーシップの形成は、今後も注目される動向であり、さらなる成長が期待されます。
＊過去記事はこちら ネットフリックス NFLX