ユニティ2024年Q1:売上予想超え、損失増—新CEOが直面する課題と機会

  • 2024年5月10日
  • 2024年5月10日
  • BS余話

ビデオゲーム開発エンジンおよび広告収益化サービスのリーディングカンパニーであるユニティ・ソフトウェア(U)は5月9日に最新の四半期決算を発表しましたが、予想を上回る売上を記録したものの損失が膨らんだため、株価は決算発表後の時間外取引で4%安の23.16ドルで取引されています。

第1四半期の業績概要

2024年第1四半期におけるユニティの純損失は2億9,100万ドル(1株当たり75セント)に達し、前年同期の2億5,400万ドル(1株当たり67セント)から損失が膨らんでいます。この損失額には、リストラに関連する費用2億1200万ドルと、転換社債の買い戻しによる6100万ドルの利益が含まれていました。アナリストは、GAAPベースで1株当たり64セントの損失を予想していました。

売上高は4億6,000万ドルと、前年比で8%減少しましたが、これはアナリストの予想(4億3300万ドル)を上回る結果でした。ユニティは売上減少を「ポートフォリオの選択」によるものと説明しています。一方で、「戦略的収入」は4億2600万ドルに達し、4億1500万ドル〜4億2000万ドルの予測を超える結果となりました。

経営陣の変更とその影響

ユニティはまた、ジンガの元COOであるマット・ブロンバーグ氏が暫定CEOのジム・ホワイトハースト氏の後を継いで、新しいCEOに就任することを発表しました。このリーダーシップの交代は、会社の戦略的方向性および運営効率の追求において新たな動きをもたらす可能性があります。

第2四半期及び通年の見通し

2024年第2四半期について、ユニティは戦略的収入が4億2,000万ドル〜4億2,500万ドルに達すると見込んでいます。さらに、通年の戦略的収入見通しも17億6,000万ドル〜18億ドルのレンジになると「確認」されており、これが実現すれば、ユニティの市場での地位はさらに強化されることになります。

まとめ

ユニティ・ソフトウェア・インクの株価は、四半期の損失拡大にもかかわらず、一部の業績指標で予想を上回る結果を出しました。新CEOの下での戦略的な変更が、今後の成長と収益性の向上にどのように寄与するかが注目されます。

*過去記事「ユニティの株価が急落:最新四半期決算と厳しい市場の反応を解析

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