2024年第1四半期に予想外の損失を報告し、物流ビジネスの売却が次期の収益成長に影響を与えると警告したことで、5月8日の市場でショッピファイ(SHOP)の株価が急落しました。株価は一時、20%以上の下落を記録し、61.87ドルまで落ち込みました。これはショッピファイ株にとって記録的な下落率です。
主な財務結果
- 調整後の利益: 1株あたり20セントで、アナリスト予想の17セントを上回りました。
- 非調整利益: 1株あたり21セントの損失を報告し、アナリストの予想(9セントの利益)に反して赤字となりました。
- 売上: 前年比23%増の19億ドルで、予測の18.3億ドルを上回りました。
物流ビジネス売却の影響
ショッピファイは物流ビジネスFlexportの売却により、2024年第2四半期の売上成長が3〜4ポイント抑制されると述べています。これにより、売上高が前年同期比で10%台後半で成長する見込みと発表されていますが、アナリストは約19%の増加を予測していました。
財務上の強みと成長ドライバー
- 総商品販売額(GMV): 前年比23%増の609億ドルに到達しました。
- フリーキャッシュフロー: 2億3200万ドルで、前年同期の倍以上になりました。
- ポイント・オブ・セール(POS)ビジネス: 前年同期比で32%増加しました。
ショッピファイのプレジデントであるハーレー・フィンケルスタイン氏は、企業の市場戦略と新しいマーケティングイニシアチブに積極的に投資しており、特に次の18ヶ月で顕著な成長を目指していると述べています。
まとめ
ショッピファイの第1四半期の業績は一部の予想を上回りましたが、物流事業の売却による影響やマーケティングコストの増加が、投資家にとっては懸念材料となっています。しかし、会社は持続的な成長を目指しており、戦略的な決定が将来的にどのように実を結ぶかが注目されます。
*過去記事はこちら ショッピファイ SHOP