半導体業界向けのウェハ製造装置およびサービスのサプライヤーであるラム・リサーチ(LRCX)は4月24日、最新の四半期決算を発表しました。売上高と調整後EPSはアナリストの予想を上回りましたが、株価は小幅に下落しました。この記事では、最新の四半期決算の詳細と、それが株価にどのように影響したかを解説します。
四半期決算のハイライト
売上高の増加
ラム・リサーチの3月期の売上高は前年同期比0.9%増の38億ドルとなり、ウォール街のコンセンサス予想である37億ドルを上回りました。この売上高の増加は、半導体製造装置メーカーとしての同社の強固な市場におけるポジションを示しています。
EPSの成長
同社の調整後の1株当たり利益は7.79ドルで、事前のガイダンス範囲の中間値である7.25ドル及びコンセンサス予想の7.30ドルを上回りました。この利益の増加は、効率的な運営とコスト管理が奏功していることを示しています。
CEOの見解
ラム・リサーチのCEO、ティム・アーチャー氏は、「第1四半期の堅調な収益と1株当たり利益により、ラムは2024年暦年で好調なスタートを切ることができた」と述べています。同氏はさらに、「当社の顧客がAIの変革を推進するための半導体のスケーリングにおける課題に取り組む中、ラムはリーダーシップを強化し、今後の大きなチャンスに備える態勢を整えている」と強調しています。
株価の動向
ラム・リサーチの株価は、四半期決算発表後の時間外取引で2.36%の下落を見せ、864ドルで取引されています。この下落は、市場が既に良好な業績を織り込んでいたためか、または他の市場要因によるものかもしれません。
次期四半期の見通し
6月期の売上高予想は38億ドル(±3億ドル)、非GAAPベースの利益予想は1株当たり7.50ドル(±75セント)です。これは、アナリストのコンセンサス予想である売上高37.8億ドルと調整後利益7.30ドルを上回る見通しです。
まとめ
ラム・リサーチの最新四半期決算は、同社が業界内での競争力を保持し続けていることを示しています。しかし、株価の小幅な下落は、市場がさらに高いパフォーマンスを期待している可能性を示唆しています。投資家は、今後の市場の動向と同社の業績を注意深く監視する必要があります。