1993年の創業以来、エヌビディア（NVDA）は数多くの市場でその影響力を拡大してきました。長らくゲーム市場が売上の大部分を占めていましたが、近年ではデータセンター向けGPUが成長の原動力となっています。目覚ましい成長を遂げてきたエヌビディアですが、その前には次なるフロンティアが広がっています。それは、4.7兆ドルという巨大な規模のヘルスケア市場です。
ヘルスケア市場への大胆な一歩
昨年、アメリカ合衆国は医療費に推定4兆7000億ドルを費やしました。これはGDPの約18%に相当する額です。エヌビディアはこの巨大な市場において、近年いくつかの重要な動きを見せています。ヘルスケア分野では新参者というわけではありませんが、同社はその取り組みをより積極的に推し進めています。
たとえば、2018年には医療画像用のクララAIプラットフォームを発表しており、最近では医療機関向けに25のマイクロサービスからなる新しいスイートを発表しました。これにより、生成AIを既存のアプリケーションに統合することが可能になります。
さらに、エヌビディアはジョンソン・エンド・ジョンソンやGEヘルスケアといったヘルスケア大手との重要な提携を進めています。ジョンソン・エンド・ジョンソンとは、外科手術にAIを活用するために協力しており、GEヘルスケアとは、エヌビディアの技術を使って超音波画像を分析するモデルを開発しています。
AIが医療をどう変えるか
AIは、病気の診断から始まり、医薬品開発、医療技術機器の効率化、管理業務の合理化に至るまで、医療分野に革命をもたらす可能性があります。エヌビディアは、AI技術を活用してこれらの分野で革新を推し進め、医療業界に新たな価値を提供しています。
エヌビディア株の投資価値
エヌビディアのヘルスケア市場への進出は、同社の株価にとって大きなプラスとなる可能性があります。これに、エヌビディアの持つ技術力と、データセンターやゲーミング、そして自動運転車など他の分野での成長見通しも合わせて考えると投資先としてエヌビディア株は非常に魅力的です。
それに伴い株価のバリュエーションも非常に高くなっていますが、その成長ポテンシャルを考えれば、価格の高騰も納得がいくものです。ヘルスケア市場における成功は、同社にさらなる成長機会を提供するものとなります
まとめ
エヌビディアがヘルスケア市場で目指す高みは、同社にとって新たな成長の機会をもたらします。AI技術を駆使したエヌビディアの取り組みは、医療分野における大きな進歩を約束するものです。投資家はこの株を保有することで、この技術革新に参画することができます。エヌビディアがヘルスケア市場をどのように変革するか、その行方に注目が集まります。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA