スーパー・マイクロ・コンピュータ（SMCI）の株価が過去1ヵ月で約200％、過去1年で約900％という驚異的な高騰を記録しています。このような著しい成長を見せる企業の株を今から買うことは遅すぎるのでしょうか？BofA証券のアナリスト、ルプル・バッタチャリヤ氏がこの疑問に答える形で、スーパーマイクロの分析を行いました。
スーパーマイクロの未来は明るい
バッタチャリヤ氏によると、スーパーマイクロの潜在能力は現在の市場評価を大きく上回る可能性があります。特に、AIサーバー市場の規模は市場予想をはるかに超えると見ており、サーバー市場全体が今後3年間で年平均50％の複合成長率で成長する可能性があると指摘しています。そして、スーパーマイクロは市場シェアを拡大し、この成長率を上回る売上成長を達成する可能性があるとしています。
技術革新の先駆者
スーパーマイクロは、エヌビディア（NVDA）、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）、インテル（INTC）といった大手企業との関係において早期立ち上げパートナーとしての地位を確立しています。これにより、同社は複数の新技術や設計に迅速に対応できる能力を持っており、今後数年間で登場する無数のAI関連プロセッサに対応する上で重要な役割を果たすことになると予想されます。
競争上の優位性
バッタチャリヤ氏は、スーパーマイクロの競争上の優位性を、ほとんどすべてのチップアーキテクチャをエネルギー効率に優れ、最適化されたサーバープラットフォームに組み込み、その上に必要なソフトウェアを搭載できる点にあると指摘しています。また、同社の「ゼロから」サーバー技術を構築する専門知識は、新製品への迅速な対応と顧客のニーズに合わせた製品のカスタマイズを可能にし、競争上の差別化要因となっています。
投資の機会
バッタチャリヤ氏の目標株価は1040ドルで、これは2月14日の終値から18％、965ドル弱で取引されている15日午前の水準から約8％の上昇を示唆しています。この予測が示すように、スーパーマイクロ株を買うにはまだ遅くない可能性があります。技術革新の先駆者としての同社の位置づけや、AI時代に必要不可欠な製品・サービスを提供していることを考慮すると、スーパーマイクロは今後も成長し続けることが期待されます。
＊過去記事はこちら スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI