エアビーアンドビーQ4決算発表:成長の続く道のりとイタリアとの和解劇

エアビーアンドビー(ABNB)2月13日に発表した第4四半期決算の内容は、イタリアとの所得税税務手続き和解による3億4900万ドルの損失にもかかわらず、予約と売上の増加を示しました。

売上高と予約件数の増加

第4四半期の売上高は22億2000万ドルで、17%の増加を遂げ、ファクトセットの調査によるアナリストのコンセンサス予想21億7000万ドルを上回りました。予約件数は12%増加し、1日の平均料金は3%上昇したことが報告されています。これは、短期レンタル市場の需要が引き続き強いことを示しています。

イタリアとの税務手続き和解の影響

エアビーアンドビーはイタリア税務当局との和解で5億7600万ユーロ(約6億2100万ドル)を支払うことになりましたが、同社は不正行為を認めていないことを明らかにしています。この和解は第4四半期の損失に大きく影響しましたが、特別経費を除外すると収益は4億8900万ドルに達したと報告されています。

成長戦略と新市場の開拓

CEOのブライアン・チェスキー氏は、エアビーアンドビーが価格の透明性を高め、法外な清掃料を抑制し、ホストによるキャンセルを減らすことでビジネスを「完成」させつつあると述べました。

また、チェスキー氏は、同社が米国ほど強くない国々でレンタルプラットフォームを構築していくと述べ、ドイツ、ブラジル、韓国ではすでに進行中であり、スイス、ベルギー、オランダでもまもなく試行される予定とのことです。

今後の見通しと市場の反応

エアビーアンドビーは第1四半期の売上を20億3000万ドル〜20億7000万ドルと予想しており、特に新規利用者からの需要が引き続き旺盛であると報告しています。しかし、予約の増加ペースは第4四半期から第1四半期にかけて緩やかになる可能性があり、イースターの時期の変化により第2四半期の成長が影響を受ける可能性があるとしています。

エアビーアンドビーの株価は、決算発表後の時間外取引で当初は急上昇したものの、その後下落に転じ、5%の下落を記録しました。この動きは、市場が最新の結果と将来の見通しをどのように評価しているかを反映しています。

まとめ

エアビーアンドビーは税務手続き和解による一時的な問題に直面しつつも、予約と売上の増加を通じて市場における強いポジションを維持しています。同社は新市場への拡大とビジネスの改善に注力し、長期的な成長戦略を追求しています。

*過去記事はこちら エアビーアンドビー ABNB

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