スーパー・マイクロ・コンピュータ(SMCI、通称スーパーマイクロ)は、エヌビディア(NVDA)とのパートナーシップを背景に、AIチップ搭載サーバー市場において急速な成長を遂げています。そんな同社が1月18日、第2四半期決算の速報値を発表しました。速報によると、売上高は36億~36.5億ドルに達し、市場のコンセンサス予想28億ドルを大きく上回る見込みです。これは、AI半導体と関連サーバー市場の需要が増大していることの明確な証拠です。
投資家の注目を集める理由
スーパーマイクロの株価は過去1年でで約4倍に急騰し、市場の注目を集めています。特にAI関連サーバーからの売上が半分以上を占め、AI技術の進展に伴う市場の動向が反映されていると言えます。速報の発表を受け、スーパーマイクロの株価は18日のアフターマーケットで急騰しており、11%高の345.5ドルで取引されています。
将来の予測と市場の期待
スーパーマイクロはまた、12月期の調整後1株当たり利益を5.40~5.55ドルと予想しており、市場のアナリスト予想4.51ドルを大きく上回る見込みです。これは、同社の製品であるラックスケール、AI、トータルITソリューションへの需要が高まっていることを示しています。また、同社は供給の制約を認めつつ、これを克服し成長を続けています。
半導体セクターへの影響
スーパーマイクロの好調な業績は、半導体セクターにとっても好材料となっています。台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など他の半導体株も、この好調な流れに乗じて上昇しています。これらの動向は、AI半導体の未来に対する市場の楽観的な見方を反映しており、セクター全体の活性化に寄与しています。
AI半導体市場の今後
スーパーマイクロの好業績は、AI半導体と関連技術の急速な成長を示しており、半導体セクター全体にとっても、このような企業の成果は業界の明るい未来を示唆しています。1月29日に予定されている決算説明会で、さらなる詳細が明らかになることが期待されます。
*過去記事はこちら スーパー・マイクロ・コンピュータ SMCI