エヌビディア（NVDA）の株価が注目されています。2024年に入ってからの株価の上昇は、他の大手テクノロジー企業を凌駕しており、ラスベガスで開催された技術見本市CESで展示された人工知能技術への熱狂が後押しとなっています。エヌビディアはAIシステムのトレーニングに使用される半導体の主要プロバイダーであるため、この分野での技術革新が市場に大きな影響を与えています。
特に注目すべきは、エヌビディアの株価がアマゾン（AMZN）に迫る勢いであることです。現在、エヌビディアの時価総額は約1兆3400億ドルに達し、アマゾンの1兆5800億ドルに近づいています。この急成長は、テクノロジー業界におけるエヌビディアの重要性を象徴していると言えます
エヌビディアは、504ドル付近の重要な抵抗を決定的にクリアした（…）このブレイクアウトは、4ヶ月間の取引レンジを解消し、中期的には強気な展開となる。
とフェアリード・ストラテジーズの創設者でマーケットテクニシャンのケイティ・ストックトン氏は述べています。株価は1月9日の終値までで、今年に入ってすでに7.3％上昇しています。ストックトン氏は、株価602ドルを次の抵抗ゾーンと見ています。
エヌビディアとアマゾンは、ライバルというよりパートナーとして位置づけられますが、AI半導体市場においてはエヌビディアが優位に立っています。アマゾンがクラウドコンピューティングサービスの大手である一方で、AI半導体に関してはエヌビディアの方が市場支配力を持っています。
株価に関しては、ファクトセットのデータによると、エヌビディアの株価収益倍率（PER）は26倍、アマゾンは41倍とされています。この差がエヌビディアの株価にプラスの影響を与えている可能性があります。また、ウォール街のアナリストによる平均目標株価はエヌビディアが663.75ドル、アマゾンが182.39ドルとされており、エヌビディアの時価総額は約1兆6400億ドルに達すると予想されています。
このような状況の中で、エヌビディアの株価動向はテクノロジー業界全体に影響を与える重要な要素となっています。エヌビディアの今後の動向は、AI技術の進展とともに注目されます。また、他の大手企業との競争や協力関係も、業界の動向を左右する要因となる可能性が高いと思われます。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA