アップル(APPL)の株価は、新年を暗い雰囲気で迎えましたが、専門家はこれを購入の好機と見ています。2024年初の取引日には株価が下落したものの、2023年12月14日の史上最高値からはわずかな下落に留まっており、過去1年で39%の増加を記録しています。しかし、iPhoneやMacの中国市場での販売減少の可能性や、独占禁止法違反訴訟の懸念が株価に影響を与えています。
エバコアのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は、アップルの株価が予想を上回る決算を発表すると期待しており、株価の下落を購入のチャンスとしています。同氏は、アップル株の「アウトパフォーム」の格付けと220ドルの目標株価を維持しています。
アップルの売上の主な原動力はiPhoneの販売です。ダリヤナニ氏によると、2024年度のiPhoneの販売台数は年率1%増と予想されていますが、一部の悲観論者は大幅な減少を予想しています。
中国市場におけるいくつかの弱点が指摘されていますが、他の地域の改善によってこれが相殺されると同氏は見ています。また、米国におけるiPhoneの平均販売価格の上昇やインド市場でのシェア拡大が、中国での売上減少を補う可能性があるとしています。
反トラスト法に関する潜在的なリスクについて、ダリヤナニ氏はこれを「ヘッドラインリスク」と捉え、結論が出るまでには数年かかると述べています。アルファベット(GOOGL)に対する司法省の訴訟
がiPhoneやウェブブラウザ「サファリ」のデフォルト検索エンジンとなるための支払いを脅かす可能性があります。
アップルにとっては、この取り決めが年間約160億ドルの純利益に相当すると推定されており、長期的な経済的影響は慎重な監視が必要ですが、ダリヤナニ氏は、現在の株価動向は、アップル株を保有する絶好の機会を提供していると結論づけています。
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