AI半導体業界の未来予測:2024-2025年に成長が期待される4社

2024年と2025年におけるAI半導体の需要増により好調な業績が期待される半導体銘柄として、ウェルズ・ファーゴのアナリスト、アーロン・レイカーズ氏が4つの銘柄を推奨しています。

「買い」に相当する「オーバーウェイト」の格付けを同氏が再度表明したのは、エヌビディア(NVDA)、マイクロン・テクノロジー(MU)、アーム・ホールディングス(ARM)、シノプシス(SNPS)

同アナリストは、エヌビディアの目標株価675ドル、マイクロン95ドル、シノプシス630ドルを維持した一方、アームについては70ドルから85ドルに引き上げました。1月3日の終値から計算するとエヌビディアで42%、マイクロン15%、シノプシス28%、アーム25%の上昇余地があることを示す目標株価となっています。

2024/2025年の半導体のファンダメンタルズについて同氏は「生成AIが持続的に拡大する」ことを踏まえ、ポジティブに見ています。特にAIサーバーの需要に楽観的で、今年の売上高は30%以上の伸びを示すと予想しています。

エヌビディアの魅力とは?

レイカーズ氏は、データセンター用グラフィックス・プロセッシング・ユニットの技術的リーダーシップと、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーキングにまたがる完全なAIシステムを販売する能力から、エヌビディアがAI半導体の需要増から最も恩恵を受ける銘柄の最有力候補だと見ており、「エヌビディアのフルスタック/プラットフォームというテーゼは、重要な競争優位性を維持すると見ている」と書いています。

新興企業や企業がエヌビディアの製品を好む理由は、その強固なプログラミング・プラットフォームであるCUDAが、アプリケーション開発を容易にするAI関連ツールを提供しているからだと同氏は分析しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

マイクロンの先進的なHBM3Eメモリーチップ

マイクロンは、コンピュータに使用されるダイナミック・ランダム・アクセス・メモリと、スマートフォンやソリッドステート・ハードディスク・ドライブに搭載されるフラッシュ・メモリの大手メーカーです。レイカーズ氏は、同社が2023年後半に先進的なHBM3Eメモリーチップから大きな売上を上げることを予想しており、これは高度なAIサーバーに使用される予定です。

*過去記事「マイクロンの飛躍:AI半導体市場における成長戦略と未来展望

シノプシスとアームの重要性

シノプシスとアームは、電子設計自動化ソフトウェアやチップ設計に関連するその他の知的財産が、半導体業界の研究開発費に占める割合が大きくなっていることから、「中核的な長期保有株」と言えるとレイカーズ氏は評価しています。「EDA/IP市場は、半導体業界で最も影響力のある長期的な追い風の恩恵を受けている」と同氏は見ています。
*過去記事「AIブームの恩恵を受ける隠れた巨人、シノプシスに注目!
     「注目株ARMの躍進:2024年の成長予測と投資家の期待

まとめ

これらの企業は、人工知能の進展とともに、今後のテクノロジー業界を牽引する存在となる可能性が高いと予想されています。ウェルズ・ファーゴによるこの分析は、AI半導体の市場動向を理解する上で非常に重要なものであると言えます。

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