アマゾン・ドットコム(AMZN)の株価は年初来で75%を超える上昇を記録し、ウォール街のアナリストの間で大きな話題となっています。特に、TDカウエンのアナリスト、ジョン・ブラックレッジ氏はこの勢いが2024年まで続くと予測しています。
ブラックレッジ氏の分析と予測
ブラックレッジ氏は、アマゾンのマージンの改善と、クラウドコンピューティング部門であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上の再加速の可能性を評価し、同社株を来年の大型資本インターネット株のトップ・ピックに挙げました。
同氏の予想によると、アマゾンは2024年には580億ドルの営業利益を計上する可能性があり、これは市場コンセンサス予想よりも25%高い数字です。利益率の高いAWSと広告事業の貢献により、アマゾンのその他事業部門も営業利益の増加が期待されます。
広告配信への期待
さらに、ブラックレッジ氏は、アマゾンがプライム・ビデオでの広告配信を開始し、月額3ドルで広告をオプトアウトできる新しいオプションを導入する計画についても言及しています。これにより、アマゾンは初年度に米国で最大30億ドルの広告収入と8億ドル近くのオプトアウト収入を得る可能性があると同氏は指摘しています。
クラウド事業の成長潜在力
AWSに関しても、クラウド事業は利益を得る準備が整っており、生成AIがさらなる売上の原動力になると見られています。同氏の見解では、企業がパブリッククラウドへの追加のワークロードのシフトに再注目し始めることが期待されます。
目標株価の引き上げ
ブラックレッジ氏はこの見解を反映して、アマゾン株の目標株価を180ドルから200ドルに引き上げ、バーンスタイン社のアナリスト、マーク・シュムリック氏と共にアマゾン株を今週のベスト・アイディアに選びました。シュムリック氏もアマゾンの「質の高い長期的な成長」を評価し、営業利益の「前例のない上昇」を予測しています。
まとめ
アマゾンの株価は、デジタル経済の変化と新たな収益源の開拓により、今後も成長し続けると考えられます。アマゾンは今後もテクノロジーの最前線で革新を続け、市場をリードしていくことが期待されます。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN