アップル(AAPL)は、現在の市場で最も注目されている企業の一つです。特に、その収益性の動向は投資家にとって重要な指標です。バーンスタインのアナリスト、トニ・サコナギ氏の最新のリサーチノートによると、アップルの収入は2022年と比較して減少していますが、粗利益率は拡大を続けているとのことです。
粗利益率の向上
ファクトセットのデータによると、アップルの粗利益率は2015年から2020年までほぼ横ばいでしたが、2020年から現在にかけては毎年増加しており、現在の粗利益率は44.1%に達しています。
サコナギ氏は、この利益率の向上を「製品粗利率の改善」と評価しており、2015年から2020年にかけて年平均約140ベーシスポイント(bps)減少していたのが、2020年以降は年平均約170bps増加していることを強調しています。
iPhone販売台数の増加が影響
サコナギ氏は、iPhoneの販売台数の増加や、より高価なモデルへの販売シフトなどを利益率向上の要因として挙げています。これはアップルの製品戦略が成功していることの証であり、将来の収益性に対する楽観的な見方を支持しています。
株価の動向
アップルの株価は、サコナギ氏の分析が発表された11月14日に1.43%上昇し、187.44ドルを記録しました。これは、同社の株価が今年に入ってから約44%上昇していることを示しており、市場の信頼を反映しています。
投資家への示唆
サコナギ氏は、アップルの株に対する「マーケットパフォーム」の格付けと、195ドルの目標株価を維持しています。これは、現在のアップルの市場環境と将来性を考慮したバランスの取れた評価と言えます。
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