11月2日の引け後に第4四半期決算の発表を予定しているアップル(AAPL)。10月20日までに6営業日連続で下落するなどこのところ株価は冴えません。決算発表を前にアナリストが同社株の今後に対する評価を発表しています。
J.P.モルガンの見方
J.P.モルガンのアナリスト、サミック・チャタジー氏は10月23日付けのリサーチノートで、iPhone 15のリードタイム(購入から納品までの時間)が4週連続で減速し、iPhone 14のリードタイムを下回っていると指摘しました。
平均リードタイムは、iPhone 15が1日、15 Proが15日、15 Pro Maxが25日となっており、いずれも1年前の第6週における14シリーズの各モデルのリードタイムと同じか、それ以下となっている。
と同氏はコメントしていますが、リードタイムが短いほど需要が減速していることを示し、リードタイムが長いほど需要が高まっていることを示しています。
エバコアISI、UBSの見方
エバコアISIのアナリストであるAmit Daryanani氏は10月20日、iPhone 15の各モデルに対する需要はまちまちであり、先週は下位モデルのリードタイムが減少していたことを指摘しました。
また、UBSのアナリストDavid Vogt氏も先週のリサーチノートで、iPhone 15 Proモデルの待ち時間は、昨年のiPhone 14 Proと比べて平均5日短縮していると書いています。
Daryanani氏はアップルの格付けを「アウトパフォーム」とし目標株価を210ドルに設定。Vogt氏は格付けを「中立」、目標株価を190ドルとしています。
BofA証券の見方
BofA証券のアナリストであるワムシ・モハン氏は23日、業績が期待に沿うかどうかは、インフレと金利上昇が続くこの時期の個人消費動向にかかっていると書いています。同氏は格付けを「中立」、目標株価を208ドルとしています。
為替変動の影響を除いた場合、個人消費環境の悪化が予想されるため、F4Qの売上高成長率はF3Q比で若干減速すると見ている。しかし、今年初めに低下した売上高とEPSは底を打ったと思われ、大きな景気後退がない限り、これ以上大きなマイナス修正はないと考えている。
と同氏はコメントしています。
*過去記事はこちら アップル AAPL