テスラ(TSLA)が9月11日の市場で高騰しています。2:43PMの段階で10.21%高の273.88ドルで取引されています。
著名アナリストが格上げ
モルガン・スタンレーの著名なアナリスト、アダム・ジョナス氏は10日、テスラの格付けを「ホールド」から「買い」に格上げしました。この動きは、テスラが開発している先進的なAI技術とそのポテンシャルに焦点を当てたものです。同氏はまたテスラの目標株価を250ドルから400ドルへと引き上げ、同社を「トップ・ピック」と評価しました。
テスラのAI技術:自動運転の未来
ジョナス氏によれば、テスラが開発中のAI技術は、自動運転車という10兆ドル規模の市場において、同社を非対称的に優位な立場に立たせる可能性があります。テスラは数十億ドルを投じてAIコンピューティングを使用し、ロボットタクシーの実用化を目指しています。同社は、この目標達成のためのカスタムコンピューティングプラットフォーム「Dojo」を開発しています。
テスラの収益構造:ソフトウェアとサービスの力
テスラはその独自の技術開発によって、自動車製造業と技術企業の双方の性格を持ち合わせています。ジョナス氏は、ソフトウェアとサービスの売上が今後、テスラの価値創造の主要な原動力になると予測しています。
現時点で、テスラは強化型オートパイロットとフルセルフドライビング支援システムから売上を上げているものの、自動運転車の実現にはまだ至っていません。この点は今後のテスラの成長ポテンシャルと株価動向に影響を与える重要な要素となります。
アナリストの評価
今回の格上げで、テスラ株を担当するアナリストの平均「買い」評価比率は40%強となりました。1年前は、同銘柄をカバーするアナリストの64%が「買い」と評価していました。S&P500構成銘柄の平均「買い」評価比率は約55%です。
*過去記事「テスラとエヌビディア、AIで未来を変えるパートナーシップ」