AIブームに乗ってマイクロソフト（MSFT）の株価は年末に向けてさらなる上昇が見込まれます。シティのアナリストは、同社の株価に対してさまざまなポジティブな要因を見出しており、今後90日間で株価をさらに押し上げる触媒が現れると予測しています。
マイクロソフトの株価見通し: 予想される上昇要因
マイクロソフトの株価は、9月12日の取引で1.1%上昇し337.94ドルとなり、年初来の上昇率は40%となりました。
シティのアナリスト・グループは、安定したPC市場、改善されたAzureの動向、および売上の加速トレンドが今後の株価上昇を支えると予測しています。彼らはマイクロソフト株に「買い」の評価を与え、420ドルの価格目標を設定しています。これは最新の終値から24％の上昇の余地があることを示しています。
PC市場の動向と展望
コロナのピーク時には、多くの人々が在宅勤務やオンライン学習のためにPCを購入しました。しかし、この需要の急増は次第に減少し、PC関連企業と半導体メーカーにとっての懸念材料となりました。
そうした状況を経て、シティのようなアナリストが楽観な見方を持てる、明るい兆しがあります。市場調査会社IDCは8月28日付のレポートで、インフレが過熱する中、消費者需要は当面厳しい状況が続くものの、2024年のPC出荷台数は前年比3.7％増になると予測しています。
AIの影響について
シティのアナリストたちは、AI外の要因も株価の触媒として挙げましたが、AIは今後も重要な要因となると述べています。
この点は、経営陣の最近のコメントによって裏打ちされています。マイクロソフトの最高財務責任者（CFO）であるエイミー・フッド氏は、先週サンフランシスコで開催されたゴールドマン・サックス・コミュニュコピア＆テクノロジー・カンファレンスで、同社の生成AIツール群は、他のどの事業よりも早く売上高100億ドルに達するだろうと述べています。
これらのポジティブな要因を考慮し、マイクロソフトの株価は年末に向けてさらなる上昇が見込まれます。投資家や株主にとって、今後の動向を注視する重要な時期となりそうです。