オラクル株上昇: クラウド事業とAI技術がもたらす投資のチャンス

オラクル(ORCL)の株価は9月5日、2.5%上昇し終値は123.98ドルでした。これで年初来で50%近く上昇し、一段と勢いを増しています。バークレイズのアナリスト、ライモ・レンショー氏は5日、オラクルの格付けを「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」へと格上げし、さらに、目標株価も126ドルから150ドルへと引き上げました。このポジティブな見通しは、オラクルがクラウド事業への積極的な取り組みと、人工知能(AI)技術の成長による新しいビジネス機会を生み出していることに起因しています。

クラウドとAIがもたらす成長の機会

オラクル・クラウド事業のミックスシフトと、クラウドベースのエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの成長が、将来数年間にわたって「高い利益率で堅実な成長を提供する複数年の機会」を提供していると、レンショー氏はそのリサーチノートで主張しています。

ここ数年のオラクルの成長は、特にAIワークロードの成長が主因となっており、エヌビディア(NVDA)との緊密な関係を活かしてAIワークロードにおいて有利な位置を築き上げつつあり、これにより、オラクルはクラウド業界においてさらに注目される存在となりつつあると同氏は考えています。

オラクル・クラウドの将来展望と市場競争力

オラクル・クラウドは、市場のリーダーであるアマゾン・ウェブ・サービス(AMZN)やマイクロソフト(MSFT)のAzureと規模には及ばないかもしれませんが、会社の規模が小さいことを考えれば、それは重要ではないとUBSのカール・キーステッド氏は述べています。

「より重要なのは、(オラクル・クラウド・インフラストラクチャーOCIが)AWSやAzureと同じような規模で提供されたときと同じような成長の軌跡をたどっていることだ」と同氏は考えています。

OCIは、特に企業資源計画(ERP)、人的資本管理(HCM)、サプライチェーン管理(SCM)の分野で、FusionとNetSuiteという強力な財務ツールを提供しており、ライバル企業であるSAPやワークデイ(WDAY)に対して有利なポジションにあるとキーステッド氏は評価しています。

同氏はオラクルの格付けを「中立」から「買い」に格上げし、目標株価を140ドルとしています。

ポジティブな株価展望

オラクルの株価は、2024年の1株当たり予想利益の約20倍というリーズナブルなバリュエーションを背景に、上昇を続けるとレンショー氏は主張しています。同氏はさらに、株価は「倍率の継続的な再評価」の余地があるとの見解を示しています。

*過去記事「オラクル株急騰!UBSアナリストが見たクラウドとAIの輝く未来

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