S&P総合500種株価指数に採用されることが発表されたエアビーアンドビー（ABNB）の株価が9月5日の市場で高騰しています。株価は8%あまり上昇して143.3ドルとなり（米国東部夏時間11:27AM）、1日の上昇率としては2月15日以来の大きさとなりました。
エアビーアンドビーは9月18日にニューウェル・ブランズ（NWL ）に代わってS&P500に採用されることになります。
今回の採用は、ホテルや航空会社の株価全般を押し上げている旅行需要の増加の恩恵を受け、同社の株価が今年に入ってから7割近く上昇していることを受けてのものです。エアビーアンドビーの直近の決算は8月上旬に開示され、ウォール街の予想を上回る売上と利益を計上しました。
ブライアン・チェスキー最高経営責任者（CEO）は同社の最新の決算説明会で、「ゲストの需要は引き続き強い。第2四半期に予約された宿泊と体験は前年同期比で11％増加した。アクティブブッカーはどの地域でも増加し、初めて予約した人も前年同期より増えた。」と述べています。
こうした継続的な旅行需要の強さは、ウォール街のアナリストたちに、エアビーアンドビーの株価を強気に見る理由を与えています。
「ABNBは引き続き、旺盛な旅行需要と、消費者の代替的でより価値の高い宿泊施設への継続的なシフトから利益を得ている」と、ティグレス・リサーチのアナリスト、アイヴァン・ファインセス氏は8月22日付のメモに書いており、「ABNBのマーケティング・イニシアティブへの継続的な投資、イノベーション、新機能の導入と国際的な事業拡大が相まって、業績トレンドの加速が続くだろう。」と強気の予想をしています。
＊過去記事はこちら エアビーアンドビー ABNB