テスラ（TSLA）がAIコンピューティングクラスターを立ち上げるという情報が伝えられ株価が高騰しました。8月29日の終値は7.69%高の257.18ドルとなっています。
新たなAIコンピューティングクラスターを立ち上げ
オッペンハイマーのアナリスト、リック・シェーファー氏によると、テスラは29日に3億ドル規模のAIコンピューティングクラスターをローンチするとのこと。このスーパーコンピュータは、10,000個のエヌビディア H100 GPUを使用し、「世界で3番目に高性能なスーパーコンピュータよりも強力である」と同氏は述べています。
AIエコシステムの進化
このニュースは、AIエコシステムが進化していることを物語っています。エヌビディア（NVDA）はAIコンピューティングにおいて基本的なハードウェアとソフトウェアを提供しており、テスラは、イーロン・マスクCEOが目指す「最初の本当に画期的なAIアプリケーション」、すなわち自動運転車を開発するためにエヌビディアの製品を使用しています。
自動運転技術の進化とビジョン
シェーファー氏のレポートによると、「テスラは、完全な自動運転技術をより速く訓練するために、コンピューティング能力を大幅に強化している。テスラは2023年に20億ドル以上、2024年にさらに20億ドルをAIのトレーニングに費やす予定だ。」とのことです。
マスク氏は、全てのテスラ車をソフトウェアのアップデートで「ロボタクシー」に変えることができると繰り返し述べています。この技術が十分に進化すれば、顧客はこの技術へのアクセスに対して前払いまたは年間料金を支払うことになり、テスラ自体もロボタクシーのフリートを運営できるようになります。
まとめ
マスク氏は、自動運転車の開発はChatGPTのようなAIを開発するよりも遥かに困難であるとも述べていますが、新しいAIクラスターが開発を加速させることを市場は期待しているようです。
＊過去記事はこちら テスラ TSLA