テクノロジー・バイヤーが予算を人工知能プロジェクトに振り向け続けているため、従来のコンピューター・サーバーの需要が減少しているそうです。
サスケハナのアナリスト、メフディ・ホッセイニ氏は8月14日、9月期のPCサーバー出荷台数は期待外れに終わるだろうと述べました。
「最近のチェックでは、サーバー出荷の回復の遅れを示唆している。確かに、生成AIは空洞化の影響を及ぼしている。しかし、従来のサーバーの稼働率が低下しているとの情報もある。」と同氏は分析しています。
同氏によると、第3四半期のサーバー出荷台数は前四半期比3%増で推移しており、これは前四半期比10%増という事前予想より「かなり遅い」とのことです。
従来型サーバーは前期比20%減、AIサーバーは同23%増となる見込みだと同氏は見積もっています。
デル・テクノロジーズ(DELL)とヒューレット・パッカード・エンタープライズ (HPE)は、今も変わらず世界最大のサーバー販売会社として名を馳せています。しかし、これらの企業も、AI技術へのシフトの影響を受けていると思われます。
サスケハナの数字は、AIへの関心の高まりが他の分野の支出を共食いしている可能性を示す最新の証拠です。
著名な半導体メーカー幹部やウォール街の企業は、顧客がAIプロジェクトを優先させることに熱中していると述べています。
先月、台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリング(TSM)のマーク・リュー会長は、AI関連の需要が従来のサーバーチップから売上を奪っている兆候を半導体メーカーが見ていると述べました。
リュー氏の発言の1週間前、パイパー・サンドラーは企業のテクノロジー・バイヤーを対象にした調査を発表し、生成AIが9ランク上昇し、今後3年間の新興テクノロジー・トレンドのトップになったことを明らかにしました。
また、パイパーのアナリストは、今年後半にはサーバーメーカーが追加予算の逼迫に直面するリスクが最も高くなると予測しました。この予測は現実のものとなりつつあるようです。