クラウド・モニタリング企業のデータドッグ(DDOG)は8月8日の市場が開く前に四半期決算を発表しましたが、短期的な見通しについて慎重なコメントを発表し、通年の売上見通しを若干下方修正したため、急落しました。8日の終値は17.18%安の88.04ドルとなっています。
同社の6月期の売上高は5億950万ドルで、前年同期比25%増、ガイダンスのレンジである4億9800万ドル〜5億200万ドルを上回りました。調整後の営業利益は1億650万ドルで、会社予想の8200万ドル〜8600万ドルを大きく上回りました。同様に調整後の1株当たり利益は36セントとなり、会社予想の27~29セントを上回りました。一般に公正妥当と認められた会計原則では、1株当たり1セントの損失となりました。
しかし、オリヴィエ・ポメル最高経営責任者(CEO)は決算説明のための電話会議で、同社は引き続き「顧客、特に大口の顧客がコストを精査し、クラウドと観測可能性の利用を最適化している」と注意を促した。また、デビッド・オブストラー最高財務責任者(CFO)は、「従来の企業顧客よりもクラウド・ネイティブ・ビジネスに対するプレッシャーが大きい」と付け加えました。
第3四半期については、売上高が5億2,100万ドル〜5億2,500万ドルの間との見込みが示され、5億3,400万ドルというアナリストのコンセンサス予想を下回りました。非GAAPベースの営業利益は9,800万ドル〜1億200万ドル、調整後の1株当たり利益は33セント〜35セントを見込んでおり、こちらはコンセンサス予想の29セントを上回っています。
通期では、売上高は20億5000万ドル〜20億6000万ドルと、従来の見込みの20億8000万ドル〜21億ドルから下方修正されました。ただ、非GAAPベースの営業利益予想は、従来の3億4,000万ドル〜3億6,000万ドルから3億9,000万ドル〜4億ドルに引き上げられました。通期の非GAAPベースの利益予想も、1株当たり1.13ドル〜1.20ドルから1.30ドル〜1.34ドルに上方修正されています。
*過去記事はこちら データドッグ DDOG