AIブーム真っ只中!アルファベットの第2四半期業績が示す未来

2023年のテクノロジー株市場は、人工知能(AI)を中心に大いに盛り上がっています。特に注目を集めるのは、今年はじめにAI技術への大規模な投資を行なったアルファベット(GOOG, GOOGL)です。

4月に発表された第1四半期の業績では、アルファベットの最大の収益源である広告部門の売上が前年比でわずかに減少しました。特に、YouTubeの売上が約3%減少しました。これはTikTokなど他のビデオや広告中心のネットワークからの脅威に関する懸念を強めました。しかし、アルファベットのクラウド部門は28%成長し、初の利益を上げました。

そんな中、第2四半期の業績発表を前に、投資家の期待は非常に高まっていました。そしてアルファベットはその期待を裏切ることはありませんでした。

アルファベットの第2四半期業績ハイライト

  • 合計売上は前年比7%増の746億ドル。
  • Google Cloud、Search、YouTubeが増収の主要因。
  • 一般および管理費は前年比で約5%減少。
  • 希薄化後の1株当たりの利益は$1.44、市場の予想を上回る。

アルファベットのAIへの取り組みの中で、特にGoogle Cloudの業績が際立っています。第2四半期の売上は前年比28%増の80億ドルに達し、2四半期連続の利益を上げました。これは、AI技術をクラウドのサイバーセキュリティ製品に統合することで、顧客の需要が急増しているためです。

また、検索事業も約5%成長し、426億ドルを達成。これはAIの強化によるもので、特にOpenAIのChatGPTとマイクロソフト(MSFT)との連携による脅威にもかかわらず、その成長を維持しています。

現時点でのアルファベットの株価は、フォワードP/Eが23倍、P/S比が5.9となっています。これをマイクロソフトと比較すると、同社のフォワードP/Eは30倍、P/S比は11.9となっています。7月25日の決算発表後、マイクロソフトの株価は約7%下がりましたが、それでもアルファベットより高い評価を受けています。

アルファベット株は、第2四半期の業績発表以降、わずか5%しか動いていませんが、最大の競合先であるマイクロソフトと比較すると割安感があり、アルファベット株はこの水準では魅力的に見えています。

*過去記事 アルファベット GOOGL

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