ピンタレスト(PINS)は8月1日に予想を上回る第2四半期決算を発表しましたが、2日の市場で株価は反応せず、逆に終値は3.83%安の27.85ドルとなりました。
ピンタレストの第2四半期決算は、売上高と利益ともに予想を上回る結果を示しました。調整後利益は1株当たり21セント、売上高は7億800万ドルで、これらはファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想の1株12セント、6億9635万ドルを大きく上回りました。
ローゼンブラット証券のアナリスト、バートン・クロケット氏は、これらの結果を受けてピンタレスト株を「中立」から「買い」へと格上げしました。さらに、目標株価も27ドルから35ドルに引き上げました。こうした評価の理由として、ピンタレストの売上のトレンドの改善と、予想を上回るマージンを同氏は挙げています。
「ピンタレストは、同業他社と同様、より優れた広告ツールの構築と、より優れたAIエンジンの採用に傾注しており、利益率を大幅に引き上げている。」と同氏は述べています。
クロケット氏は、ユーザーに表示される広告の量が増えているにもかかわらず、ユーザーのエンゲージメントが高まっていると指摘。また、Z世代からのユーザー増加にもポジティブな見解を示しています。
同氏によれば、「ユーザーの関与度(エンゲージメント)が上がっていることと、若者向けの広告が増えているという組み合わせは、強気の信号だ」とのこと。同氏は、ピンタレストが明らかにしているように、同社のユーザーの半数が商業的な目的でサイトを訪れていることを指摘します。
つまり、広告はユーザーにとって歓迎される情報であるということが示されており、この事実から、同氏は「今後、広告の表示量がさらに大幅に増える可能性がある」と予想しています。
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