金融テクノロジー企業であるソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)が7月31日の市場が開く前に第2四半期決算を報告しました。好調な預金残高を記録し、財務ガイダンスを上方修正したことから、株価は高騰しました。31日の終値は20%高の11.45ドルとなっています。
CEOのアンソニー・ノト氏は、『バロンズ』誌に対して、「ここ数年、金融サービスのニーズに応えるワンストップショップを作る旅をしてきた」と述べています。
ソーファイは融資、金融サービス、テクノロジープラットフォームの3つのセグメントで事業展開しています。第2四半期は、連結非GAAP調整後の売上高が4億8880万ドルで、1株当たり6セントの損失を計上しました。これは、アナリストの売上高予想4億7400万ドルと1株当たり7セントの損失予想を上回る結果でした。
また、同社の個人ローンおよび住宅ローンの融資実行高はウォール街の予想を上回りましたが、学生ローンの融資実行高は下回りました。これに対して、同社は「個人向けローンの組成額は37億4000万ドルで、前年同期比51%増」と語り、その成功は「適格な借り手の申し込みから承認までのプロセスを自動化・迅速化するためのテクノロジーへの長年にわたる投資が後押しした」と説明しています。
現在、ソーファイは2023年の調整後売上高を19億7000万ドル〜20億3000万ドルと予想し、以前のガイダンスである19億6000万ドル〜20億2000万ドルを修正しました。この上方修正は、金融サービスおよびハイテク部門からの売上が増加し、貸出業務が引き続き好調に推移した結果だということです。
株価は5月1日の第1四半期決算以来約69%上昇しています。連邦議会が秋の学生ローンの返済再開を借り手に求める動きを見せ、最高裁がバイデン大統領による学生ローン返済の一部免除措置を認めない判断を下したことが上昇の大きな要因となっています。
ソーファイは、学生ローンの借り換えに特化した金融業者としてスタートし、その後フルサービスの銀行へと変貌を遂げています。