バーンスタインはその最新レポートで、大手クラウドコンピューティングベンダーが人工知能(AI)への投資計画を増やしていることから、エヌビディア(NVDA)が自社の業績予想を上回る可能性があるとの見方を示しました。
AIインフラの過剰構築や、エヌビディアの半導体需要が短期・中期的なブーム後に低下する可能性については、バーンスタインのアナリストチームはこれを軽視しています。それは、エヌビディアのAIチップに対する顧客の需要が現時点でとても大きいからです。
バーンスタインは、エヌビディアの格付けを「アウトパフォーム」と評価し、目標株価を475ドルに設定しています。特に、マイクロソフト(MSFT)、メタ・プラットフォームズ(META)、バイトダンス、そしてアルファベット(GOOGL)のような企業からのAIチップへの投資の増加が見られており、これらの企業だけでも、エヌビディアが示した四半期ガイダンスを達成するのに十分だと判断しているそうです。
また、他の大手テクノロジー企業およびAIスタートアップが、エヌビディアのAI半導体に積極的に投資する可能性が高いとも見ています。それらの企業は、供給を大きく上回る需要に直面しています。
エヌビディアの収益制限要因として、半導体ファウンドリーの高度なチップパッケージング能力が挙げられていますが、来年この能力が拡大すれば、エヌビディアは2024年に750億ドルから900億ドルのデータセンターAI売上を生み出す可能性があるとバーンスタインは予測しています。
エヌビディアはAIアプリケーション用のチップ市場を独占しており、生成AIから利益を得ることができます。エヌビディアの成長について、バーンスタインのアナリストチームは「エヌビディアの数字は、少なくとも今後12~18カ月は維持され、さらに上昇する可能性が高い」と述べています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA