エヌビディア（NVIDIA）は、人工知能（AI）半導体の分野で主導的地位を築き上げ、この一年間で株価が急上昇しています。その背後には、データセンターへの投資増加と、競合他社に対する明確な優位性が見受けられます。
シティのエヌビディア株価予想：520ドルへ
シティのアナリストは7月17日、エヌビディアの目標株価を前回の420ドルから520ドルに引き上げ、「買い」の格付けを維持しています。この予想は2025年の予想株価収益倍率35倍に基づいており、さらに強気ケースでは株価収益倍率40倍の600ドルを見込んでいます。
エヌビディアのリーダーシップとリスク要因
エヌビディアは、グラフィックス・プロセッシング・ユニット（GPU）に特化したリーディングカンパニーとして、AIチップ市場で圧倒的な存在感を示しています。これは、米国の対中輸出規制強化や将来の競争など、いくつかのリスクがあるにもかかわらずです。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ（AMD）などの競合企業も、潜在的な代替製品を探している顧客にチップを提供するという数十億ドルの販売チャンスを目指して動いています。しかし、エヌビディアの優位性は、GPU計算のためのソフトウェアの最適化、ネットワーク・ポートフォリオ、優れたハードウェアに基づいており、今後も続くとシティは予測しています。
マーケットシェアの維持と将来性
さらに、シティのアナリストは、エヌビディアがAI性能においてAMDに対する実質的な優位性を維持し、今後2～3年間はAI関連のGPU市場で約90％の市場シェアを維持し、2027年には売上が1,500億ドルに達すると予想しています。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA