インドでのビジネス拡大がアップルの株価を押し上げる

モルガン・スタンレーのアナリストがアップル(AAPL)がインド市場で事業を拡大する可能性について言及したことから、アップルの株価は7月17日に上昇幅を拡大し、過去最高値で取引を終えました。

インド市場に注目が集まるアップル

アップルの株価は17日に1.7%上昇し、193.99ドルで取引を終えました。これは6月30日以降の最高値であり、同社がインド市場に目を向けているという報告により引き起こされたものです。
モルガン・スタンレーのアナリスト、エリック・ウッドリングとそのグループは、7月16日付けのメモの中で、アップルに対して「買い」に相当する「オーバーウェイト」の格付けを維持し、目標株価を190ドルから220ドルへと上方修正しました。

アップルが掴むインド市場のチャンス

モルガン・スタンレーの強気な見方の理由は、インド市場におけるアップルの可能性にあります。アナリストによれば、インドにおいてアップルは新規ユーザーを1億7000万人以上増やす可能性があると推定されています。

さらに、インドからの売上は今後10年間で年平均20%以上成長し、最終的には400億ドル近くに達する可能性があると見ています。これらの予測は、モルガン・スタンレーが3,000人以上の都市部のスマートフォン所有者を対象に実施した「AlphaWise India Smartphone Survey」のデータに基づいています。

「調査結果は私たちを驚かせました」と調査チームは記し、ブランドに対する認識が向上するにつれ、より多くの人々がアップルの携帯電話を購入する意向を持っていると述べています。その結果、アップルにはアンドロイドOSから顧客を引き離すチャンスがある予想しています。

最廉価モデルのひとつであるiPhone SEは、現在の為替レートに基づくとインドでは約600ドルもします。Counterpoint Researchのデータによると、このセグメントの市場シェアは昨年初めて2桁に達し、インドのスマートフォン出荷台数の11%を占めたということです。

アップルのインド進出がもたらす影響

アップルは、ムンバイとニューデリーに最初の店舗を開設するなど、積極的にインド市場に進出しています。これに加えて、アップルはインドのナレンドラ・モディ首相の「メイク・イン・インディア」プログラムの一環として、今後5〜6年間で年間500億ドル相当の商品をインドで生産すると提案しています。

ティム・クックCEOは、インド市場にはiPhoneだけでなく、サービス全体にわたりビジネスチャンスがあると語っています。同氏は特に、映画や音楽のストリーミングなどの分野でインド市場に大きな可能性を見ています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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