オンライン小売業界のリーダーであるショッピファイ(SHOP )が、最新の技術進歩を利用して、オンラインストアの運営と財務パフォーマンスの分析をさらに簡単にします。7月12日に発表された人工知能(AI)チャットボット「サイドキック」は、企業の生産性と利益を向上させるための新しいパートナーとなる力を持っています。
革新的なAIツール「サイドキック」
ショッピファイのCEOであるトビアス・リュトケ氏は、ツイッター上で公開したビデオを通じて、「サイドキック」の導入を発表しました。この新機能は、マイクロソフト(MSFT )が企業向けソフトウェアとアプリケーションをよりユーザーフレンドリーにするために発表したAIコパイロットと似た機能を持っています。「サイドキックはビジネスに特化した解答を提供します」とリュトケ氏は言います。
サイドキックが提供するAIガイダンス
サイドキックのデモンストレーションでは、スノーボード店のオーナーが3月以降の売り上げ減少の理由を問いただしています。サイドキックの解答は次のようなものでした「売り上げが落ち込んでいるのは、雪が少ないからでしょう。多くの地域では夏がありますから、売り上げが減るのは自然なことです」。
その後、店のオーナーが「全てをセール価格に設定してください」と入力すると、サイドキックはサイト全体の割引設定ツールを提供しました。そして、このツールを使用して、オーナーはホームページのスノーボードをサーフボードに変更した様子がビデオでは映されています。
「あなたのビジョンを疑うことはありません。しかし、もしあなたが大きな変化を望んでいるのであれば、それは間違いなく手助けしてくれるでしょう」とリュトケ氏はサイドキックの効果を強調しています。
ショッピファイは現時点で新機能のリリース日を公表していませんが、この新機能は業界に大きな波紋を投げかける可能性があります。
アナリストの見解
JMPのアナリストであるアンドリュー・ブーン氏は、ショッピファイの格付けを「マーケット・アウトパフォーム」、目標価格を70ドルと設定し、新機能に対して楽観的な見解を示しています。
同氏はリサーチノートで次のように述べています。「ショッピファイが既に起業家の参入障壁を大幅に下げていることを考慮に入れると、より洗練された分析とウェブサイト構築の簡易化は、オンラインビジネスの拡大に大いに寄与するだろう。」
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