8000億ドル市場を狙うマイクロソフトのAI戦略:時価総額3兆ドルを目指す

AI(人工知能)の収益化によるマイクロソフト(MSFT)の成功は、その時価総額を2024年初頭までに3兆ドルまで引き上げることを可能にすると、ウェドブッシュ証券のダン・アイブス氏が7月5日付けのリサーチノートで示唆しました。

「AIの収益化はマイクロソフトの次なるステップであり、これが株価を押し上げる主な要因となる」とアイブス氏は述べています。同氏の予想は、現在のAI市場が激しい競争を繰り広げている「ゲーム・オブ・スローンズ」のような状況を受けてのものです。

マイクロソフトはその強力なAI能力と組織的な能力を活用し、次の10年間で8000億ドルの市場機会を手に入れる可能性があると同氏は書いています。これは企業向けAIソリューションの大きな可能性を示しています。

マイクロソフトの株価とAIへの投資

2023年、AIの可能性を受けて投資家がマイクロソフト株に殺到したため、、同社の株価は40%以上も急騰しました。アイブス氏はマイクロソフトの格付けを「アウトパフォーム」とし、目標株価を375ドルに設定しています。

現在の時価総額が2.5兆ドルあまりであるマイクロソフトが3兆ドルの時価総額に達するには、株価が403.47ドルまで上昇する必要があります。

ChatGPTがマイクロソフトの成長を牽引

アイブス氏は、オープンAIのChatGPTがマイクロソフトの「次の成長の足」となると予想しています。マイクロソフトは今年1月、対話型AIプラットフォーム「ChatGPT」を開発するオープンAIへの投資を拡大しました。2月には、検索エンジンBingをアップグレードし、ChatGPTを支える生成AI技術を搭載しました。

これらの動きはマイクロソフトがAI市場における主導権を握るための一環であり、その結果が同社の時価総額を3兆ドルに引き上げる可能性があります。これらの要素を考え合わせると、マイクロソフトのAI戦略は今後の成長と投資家にとっての魅力を強く示しています。

*過去記事 マイクロソフト MSFT

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