AI(人工知能)は現在のテクノロジートレンドの中心に位置し、その急成長は多くの企業が探求するビジネスチャンスとなっています。特に注目される企業の一つが、マーベル・テクノロジー(MRVL)です。
AIブームで急成長の見込み
オッペンハイマー証券のアナリスト、リック・シェーファー氏は7月3日、マーベルの最高財務責任者との面談の結果を踏まえ、同社がAIブームに乗って急成長する可能性があるとの見解を再度述べました。同氏は、マーベルの「アウトパフォーム」の格付けと70ドルの目標株価を再確認しています。
これを受け、マーベルの株価は3日の市場で2.6%上昇して61.35ドルとなっています。
主な製品と市場
マーベル・テクノロジーは、データセンター、5Gインフラ、ネットワーキング、ストレージ市場向けのチップやハードウェア製品を製造・販売しています。堅調な決算発表とAIアプリケーションの勢いを受け、マーベルの株価は大幅に上がっており、年初来で70%上昇しています。
24年度には売上が2倍に
マーベルのCEO、マット・マーフィー氏は、「2024年度のAI売上高は少なくとも前年度の2倍になり、今後数年間は急成長を続けると予測している」と述べました。これは、マーベルテクノロジーがAI分野の成長トレンドをリードしていることを示す強力な証拠です。
シェーファー氏は、マーベルの新しいネットワーキング製品が、クラウドベンダー(グーグル・クラウドなど)向けに今年と来年の売上成長を押し上げると予測しており、「多様で構造的な成長は、クラウド/AI、5G、自動車におけるシェア/コンテンツの増加が牽引する」と述べています。
ウォール街のアナリストの間でマーベル株への評価は高まっており、90%が「買い」またはそれに準ずる評価をし、10%が「ホールド」と評価しています。
*過去記事「加熱するAI競争から恩恵を受ける3つの半導体銘柄」