アップルが開くAR/VRの未来:5000億ドル市場の可能性

アップル(AAPL)の新製品についての期待が高まる中、注目を集めているのがAR/VRヘッドセットです。Worldwide Developers Conference (WWDC)が6月5日に開幕するとともに、この新たな技術への取り組みが広く共有されることが予想されています。

アップルの次なる大きなステップ

アップルのAR/VRヘッドセットに対する具体的な情報はまだ発表されていませんが、各種メディアによると、その価格は約3,000ドルになると予想されています。

モルガン・スタンレーのアナリスト、エリク・ウッドリング氏は6月2日付けのリサーチノートの中で、アップルのサプライチェーンパートナーに確認したところ、2023年末に登場する予定で、初期生産台数は30万~50万台と述べています。出荷台数は徐々に増加し、2024年度には85万台、2026年度には340万台となると同氏は考えています。

未来のビジネスチャンス

同氏によると、新モデルの売上は2024年の26億ドルから2026年には80億ドルに上昇し、その後さらに増加する可能性があるとのこと。また、AR/VRヘッドセットの市場は大きく成長し、2030年にはアドレス可能な市場の総額が1000億ドルに達し、2037年には5000億ドル以上になると予想されています。

次の主要なコンピューティングプラットフォーム

ウッドリング氏は、AR/VRがアップルの次の主要なコンピューティングプラットフォームとなり、2030年までに売上が年間200億ドルを超え、最大で700億ドルにも達する可能性があると主張しています。

目標株価を引き上げ

「このような製品は、長期的にはアップルにとって大きなビジネスになり得る」と評価する同氏は、アップルの目標株価を185ドルから190ドルに引き上げ、「オーバーウェイト」の格付けを維持しました。同氏の分析によると、その高い目標株価は、AR/VRデバイスを中心とした新しいビジネスによってもたらされる1740億ドルの追加時価総額を反映しています。

ゲームからビデオ会議まで

AR/VRヘッドセットの使用例は広範で、ゲームはもちろん、完全没入型ビデオ会議、ストリーミングビデオ、フィットネスアプリケーション、電子書籍の閲覧などが予想されています。このような多様な用途がAR/VRヘッドセットの需要を増大させ、市場の成長を促すことが予想されています。

アップルのAR/VRヘッドセットはまだ未発表の製品ですが、その可能性とビジネスチャンスは計り知れません。これからの発表に期待が高まります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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