人工知能（AI）リーダーのエヌビディア（NVDA）は、AIアプリケーションへの長期的な戦略により投資家の信頼を獲得しています。
キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリスト、John Vinh氏は5月21日、エヌビディア株への強気の評価を再確認しました。同氏は目標株価を320ドルから375ドルへと大幅に引き上げ、この半導体大手の成長見通しに対する強い信頼を示しています。
Vinh氏は、「エヌビディアはAIと機械学習（ML）を活用したデータセンターの成長に対してユニークな立場を維持し、そこから利益を得ることができる」と述べています。その一方で、新しいゲームカード、RTX4070の販売不振は一時的なミスであり、投資家はこの問題を適切に評価すると見ています。
エヌビディアのチップ技術は、今年のトレンドとなっている生成AIに対する高い露出度を持っています。このテクノロジーはテキスト、画像、動画を大量に分析し、新しいコンテンツを生成します。オープンAIのChatGPT公開以来、このタイプのAIへの関心が急速に高まっています。
Vinh氏はエヌビディアが、最新のデータセンター向け製品H100の販売力と今後のゲーミングカード展開から利益を得られると予測しています。同氏はまた、その市場シェアと70％以上の粗利益率（GM）で、生成AIの成長を利益化するエヌビディアの能力が、他の半導体製造企業と比べて高いプレミアムが保証されると述べています。
ウォール街のアナリストたちは、エヌビディアに対して極めて肯定的な意見を持っています。ファクトセットによると、約74％のアナリストが「買い」または同等の評価をエヌビディアに対して下しています。
エヌビディアは5月24日に第1四半期の決算を発表する予定です。新しいゲーミングカードの販売が苦戦を強いられたにも関わらず、AIへの長期的な取り組みと戦略的な成長が投資家とアナリストの信頼を獲得しています。決算発表が、市場の期待を満たすことができるかどうかが注目されています。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA